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【3年次ゼミ】6月13日

【3年次対象ゼミ】

今週は、6月21日(金)に予定しているアクティブ・ラーニングの課題レポートを報告してもらい、議論をおこないました。

千駄ヶ谷からの穏田川(おんでんかわ)と代々木公園西側からの宇田川を源流とする渋谷川は、青山霊園からの笄川(こうがいがわ)と合流して古川と名を変えて港区を流れ、東京湾に注ぎます。多くの部分が暗渠となっているうえに、上流と下流では別の名前であることもあり、あまり知られていません。欅坂46の「渋谷川」では「名前を聞いてもピンと来ない」と歌われているほどです。しかし、丹念に見ていくと、古墳時代には上流から下流に沿って古墳があり、人の活動の跡があること、鎌倉時代には渋谷氏の渋谷城があり、関東から相模原に至る街道の交通の要所を押さえていたこと、明治時代には福沢諭吉が古川の右岸に土地を購入し、慶應義塾幼稚舎や北里研究所が設置されたことなど、歴史を読み解くヒントがあることを確認しました。

また、再開発が進む渋谷周辺の渋谷川の暗渠も工事で大きな変化が訪れています。金王橋(こんのうばし)の近くには高層ビルの渋谷ストリームが建設されました。みなさんの報告を聞いて、古墳からストリームというのが今回の隠れテーマになることが分かりました。なお、暗渠の工事についてはこちらの動画を参考にしてください。

次回は、下記の論文を読んで、書評レジュメを作成し、報告してもらいます。

・ホブズボウム『創られた伝統』(紀伊國屋書店、1992、原書:The Invention of Tradition、1983)「序章」pp. 9-28.

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