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【3年次ゼミ】 10月3日

【3年次対象ゼミ】

夏休みの宿題は、1学期に作った文献リストから少なくとも1冊を選んでそのレジュメを作ってくることでした。できている人には提出してもらいました。

それ以外の人には、卒論のテーマについて考えていることをゼミで検討してみました。

1. イスラーム経済圏
イスラーム法では「利子」をとることが禁じられています。しかし、経済成長を背景に消費が拡大すると、ローンによる購買が不可避になってきています。このような状況を背景に「イスラーム銀行」が生まれました。次回までに、イスラーム銀行について、その仕組み、利用者の評価についてレポートを作って報告してもらいます。

2. インドネシアの公共交通機関
最近では南アジアではインド、東南アジアではシンガポール、マレーシア、フィリピン、タイ、ベトナム(工事中)で首都圏の公共交通機関として地下鉄の建設に成功しています。これらの成功事例の分析から、ジャカルタでの地下鉄建設の可能性をさぐるとよいかもしれません。

3. インドネシアの文学
Tere Liyeの長編小説Daun Yang Jatuh Tak Pernah Membenci Anginに関心があるとのことです。文学をテーマにする場合、作家、作品、読者を中心に、さらに作家の生きた社会、作品と関連する他の作品(小説のほかに映画やマンガを含む)との関係といった切り口から検討するとよいでしょう。それぞれの切り口ごとに参考文献・資料を集める必要があります。たとえば、読者の評価という観点では、ブログのコメントを分析することも可能です。


【追記】 イスラーム銀行について日本語で書かれた入門用文献として次の本をお勧めします。専門家の共著のため、イスラーム銀行の基本にあるイスラームの考え方の説明とイスラーム銀行の仕組みの説明のバランスがよく取れています。 小杉 泰・長岡慎介『イスラーム銀行』(イスラームを知る12)山川出版社,2010.
          

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