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【読解】 11月30日

【インドネシア語読解】

今週の読解では、4班にすでに送ってもらっていたBBCニュースSBY mint usut transkrip KPK(大統領、汚職撲滅委員会録音テープ内容の捜査を指示)の報告をしてもらいました。

原文は、かなり難しいところのある文章です。以下のポイントに気を付けてください。

・transkrip 英語のtranscriptに対応するインドネシア語です。音声を文字に書き写すことをtranscriptionと言います(それに対して、たとえば日本語のテキストを文字ごとにローマ字に書き換えることをtransliterationと言い、区別します)。ここでは、KPKが汚職事件の調査のためにおこなった盗聴録音を書き起こしたテキストのことを指しています。
・kriminalisasi 英語のcriminalizationに対応するインドネシア語です。ある人または行為を犯罪とみなす、有罪とする、という意味です。したがって:
・mengindikasikan adanya kriminalisasi terhadap pimpinan KPK この文は、KPKのトップが犯罪をおかしたとする政治工作があったことを示す、という主旨です。adanyaのnyaは動詞を名詞化する働きがあります。

テキストは第1章の最後まで終わりました。

以下のポイントに気を付けてください。

・Berlainan dengan A, B Aとは異なって、Bである。
・tidak A, melainkan B AではなくてBである。このmelainkanは接続詞のtetapiと同じ働きをしています。
・begitu+動詞 ~するや否や。したがって、begitu menghadapi orang luarは「外の人間に対するや」という訳になります。
・bangsa Indonesia この場合のbangsaは「インドネシア国民」という意味になります。文中のbangsaも「国民」という意味で理解してください。「民族」という訳でも間違いではありませんが、インドネシアの場合では、バタック人やジャワ人のような国民を構成する集団(インドネシア語ではsuku bangsaと言う)を「民族」と呼ぶ方が適当でしょう。

次回は、第1章の最後のパラグラフの説明をしたあと、第4章Perkeretaapianに移りますから、間違わないようにしっかりと予習をしておいてください。

          

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