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【地域基礎】 10月28日

【地域基礎】

今日は最初にじゃらわささ班にインドネシアのニュースとして「ミス・ユニバースのベールなしに批判」と「日本のAV女優起用に議論噴出」の2件を報告してもらいました。

ミス・ユニバース・インドネシア代表についての議論は今回が初めてではありませんが、今回はアチェ州代表ということから再び批判が出たようです。

今日は、先週に引き続いて、第3章「日本軍政期―独立戦争期のインドネシア」と第4章「スカルノ政権下のインドネシア」について報告をしてもらいました。司会は前回の発表者にしてもらいました。

スカルノ政権下のポイントとしては、1) 民族主義者であり「独立の父」であるスカルノのもとで独立を達成したこと、2) 総選挙で生まれた国会がイスラームを国教とするかどうかで分裂し、新憲法の制定に失敗したこと、3) スカルノが「指導される民主主義」として大統領独裁政治を始めたこと、4) 混乱する内政を糊塗するために冒険的な外交(対マレーシア対立、国連脱退など)をおこなったこと、5) 軍人でなかった故に当時大衆的な支持があったインドネシア共産党の勢力を利用せざるをえなかったこと、などがあげられます。結局、政権内の軍部と共産党の微妙なバランスが9月30日事件で破綻し、スハルトに政権を強奪されたわけです。

発表者は質問にすぐ答えられないときは、知っている知識でできる範囲の推測を可能性として出す、次回までに調べてくることを約束する、といった対応をとってください。司会者の人は、質問に関連するテーマでレポートを書いた人を指名して、参考になる情報を出してもらうようにしてください。

次週11月4日は、1965年9月30日事件直前のジャカルタを舞台にした映画『危険な年』を鑑賞します。

再来週11月11日は第5章と第6章の報告をお願いします。

          

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