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【3年次ゼミ】 11月10日

【3年次対象ゼミ】

今日は、卒研のテーマとしてインドネシア語の本を日本語に翻訳することを計画しているYさんと、卒論のテーマとしてtumpeng(スラマタン儀礼のときに供される、円錐形のごはんにいろいろなおかずを添えたジャワ料理)を取り上げる予定のSさんに報告をしてもらいました。

Yさんはまだ翻訳の対象とする本を決めていないので、今回は翻訳論についての本(鈴木主税『私の翻訳談義』河出書房新社、1995年>朝日文庫、2000年)のレジュメを報告してもらいました。

原語のテキスト→日本語のテキストの「直訳」ではなく、原語テキスト→テキストの意味→日本語のテキストの「意訳」が大切なことが主張されています。議論のなかでは、日本語のテキストが時代とともに古くなるために、新しい訳が必要とされることがあることが指摘されました。冬休みが始まる前に翻訳の対象となる本を決めるとよいでしょう。

Sさんの報告は、スラマタンについての英語のエッセーの和訳に基づいておこなわれました(Landung Simatupang, "A Taste of Metaphor: Food in a Javanese Selamaten," Latitudes, February 2003).

Tumpengについては、それぞれの食べ物に込められた象徴的意味、日本のお節料理との比較、tumpengがジャワの文化からインドネシアの文化へ変化した政治的背景、ご飯を黄色に着色することの意味など、いろいろと調べるてみるとおもしろい点があるようです。

次回は、まだ発表していない3名の報告をお願いします。

          

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