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【4年次ゼミ】 5月8日

【4年次対象ゼミ】

今日は、Sさんに、北米インディアンの民話の構造を分析したアラン・ダンダス『民話の構造』(大修館、1980)のレジュメを報告してもらいました。

ダンダスの研究は、ロシア民話の研究でプロップがおこなった手法を北米インディアンの民話の研究に適用したもので、構造主義による民話研究の代表的な例と言ってよいでしょう。あるテーマを共有する複数の民話が有する構造を、モティーフ素が連なったものとして理解します。モティーフ素を抽出するにあたっては、エティック的(外在的な)視点ではなくイーミック的(内在的な)視点をもつことはダンダスは強調しています。Sさんには、インドネシアの民話についても同じような方法論が使えるかどうか考えてきてもらうことにしました。

インドネシアの民話(昔話)を考えるためには『世界昔話ハンドブック』(三省堂、2004)も参考になるかもしれません。

来週は、Fさんに、インドネシアにおける検閲についての論文のレジュメを報告してもらいます。

          

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