【アジア文化論】 ジャワのマハーバーラタ物語
【東南アジア古典文化論】
今日は、今年最後の授業となります。ピーター・ブルックの映画版マハーバーラタの残りを最後まで鑑賞しました。長大な物語を3時間のドラマに圧縮しているため、後半はかなり駆け足の印象がありましたが、物語の本質はよく捉えているように思います。物語の「黒幕」として動くヴィシュヌ神の生まれ変わりクリシュナが際だっていました。
そのあと、ジャワに伝承されているマハーバーラタの例として、ワヤン・クリ(人形影絵芝居)による「アルジュナの婚礼」をビデオで紹介しました。これは、本来のマハーバーラタの中ではごく簡単に触れられているエピソードを独立した物語に仕立てたものです。古ジャワ語の原作は11世紀に作られましたが、現在にいたるまでワヤン・クリの演目として人気があります。
冬休みの課題を出しました。年明けの1月11日の授業時間中に提出してください。どうしても出席できない人は11月15日(火)に633に提出してください。
■冬休み課題
添付されている『宝物集』巻5からの抜粋を読み、『宝物集』の説明をし、物語の粗筋をまとめたうえで、『宝物集』の物語とその典拠となっている『ラーマーヤナ』とその相違点をまとめなさい。レポートの形式はA4判1枚。上部に氏名と学生番号を明記のこと。
■課題をダウンロード (74KB, PDF)
それでは、よい新年を迎えてください。