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4月27日 【読解】

【インドネシア語読解】

今週は、きよぽん班に、インドネシアとシンガポール間の容疑者引き渡し協定についてのBBCニュースの翻訳を発表してもらいました。

人名には、古い綴りが使われている場合があるので注意してください。今回のニュースに出てきたSjamsulは、現在の綴りではSyamsulとなります。したがって、スジャムスルではなくシャムスルと表記する方がよいということになります。

それから、kopi班に、Echols & Shadilyの辞書の凡例の訳をだしてもらいました。

テキストの読解の方は、第1章Dulu Sunda Kelapa, Kemudian Jayakartaの最初から第3パラグラフの終わりまで、4人の人に読んでもらいました。今回のポイントは以下のとおりです。

1. 単語の意味を考えるときは、基語の意味にさかのぼって考えましょう。

ternyataの基語nyataには「明」という意味があります。そこから、menyatakanには「表明する」という意味が発生します。ternyataは、「ふたを開けてみたら結果はこうだった」「結果は明かすとこうだった」という意味になります。

2. 上の例のように、基語の意味はしばしば漢字1字で表してみると、感じがつかめることがあります。
3. 基語は和語、派生語は漢語で表せる場合が多くあります。別の言い方をすれば、インドネシア語には和語と漢語の使い分けという現象がないということです。
A dibolehkan mendirikan B.をそのまま訳すと、「AはBをdiriしてもbolehだと言われた」つまり「AはBを立ち上げてもかまわないとされた」ということですが、文脈によっては、「AはBを建設することを許可された」と訳さなければならないことがあります。まず、インドネシア語でどういうことを言っているのかを理解し、次に、どのような日本語で表現したらもっとも適切かを考えましょう。読解の前半はインドネシア語の能力、後半は日本語の能力ということになります。

4. 場合によっては、インドネシア語には明示されていても、日本語では明示されないこともあります。つまり、単語を一対一で置き換えても、自然な日本語の文にはならないということです。

次回は、ここまでの範囲で小テストをおこないますから、しっかりと復習をしておいてください。次回は5月11日です。BBCニュースの担当はたくま班です。

          

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