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11月28日 【地域基礎の授業】

【地域基礎】

今日は、インドネシアからInstitut Teknologi Bandung(ITB)とInstitut Teknologi Sepuluh Nopember(ITS)の学長お二人が本学を訪問されたため、授業の開始が遅れてしまい、申し訳ありませんでした。お二人にはこの授業の様子をすこしばかり見ていただきました。

今日の地域基礎では、まず、「スカルノ時代のインドネシア」と「インドネシアの民主改革時代」の発表で出された質問のうち回答できていなかったものへの回答をおこない、そのあと、「ジャワの社会と文化~ワヤン~」の発表をしてもらいました。ワヤンの副題がありましたが、当日配布された追加資料ではバティックについても調べてきてもらいました。

今週の発表は一人だけです。外語祭が終わって最初の授業で、たまった疲れが出たのか、欠席が目立ちましたが、来週からは、平常通り2人の発表です。「アチェの社会と文化」と「ミナンカバウの社会と文化」の二つを予定しています。

以下、今日の発表へのコメントです。

ワヤンの起源については不明がことが多いのですが、ワヤンについてのもっとも古い記録は、907年に書かれたバリトゥン王のクトゥ銅板碑文です。これには、『ビーマ・クマーラ』のワヤンが行われたと記されています。ただし、どのようなワヤンであったのかは不明です。1028~35年頃に宮廷詩人カンワが作った叙事詩『アルジュナ・ウィワーハ』(アルジュナの結婚)には、「彫られた皮が動いたりしゃべったりしているのを知っているにもかかわらず、ワヤンを見る人は、涙を流したり、悲しんだり、心を乱したりする」と書かれており、11世紀の前半にはワヤン・クリが存在したことがわかります。

バティックには、さまざまな模様があることが魅力となっています。タンバルというのは、タンバルという種類の模様があるのではなく、いろいろな模様をパッチワーク状につぎはぎした様式のことです。勘違いしやすいので、注意してください。タンバル模様の例を示しておきます。
batik-tambal.jpg

          

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