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【3年次ゼミ】12月2日

【3年次対象ゼミ】

今週はKさんに以下の論文の書評レジメを報告してもらい、議論をおこないました。

  • 小國和子.2019.「インドネシアの女子中学生にみる月経対処/管理の実態と「正しい知識」―学校教育とイスラーム規範に着目して―」『国際開発研究』28巻2号, pp.51-65.
  • DOI: https://doi.org/10.32204/jids.28.2_51

議論では、先進国が発展途上国に対して支援をする場合、相手国の社会の文化や慣習を尊重しつつ支援を進めていくことの難しさが指摘されました。また、授業で学ぶ科学的知識とイスラーム規範による「穢れ」の双方が女子中学生のなかで並立していることを確認しました。著者が「安心して生理用品を捨てられる設備へのアクセス」を重要な課題としてあげている背景にも、上に述べたような観点があると推察されます。最後に、著者のフィールドワークの方法論(フォーカス・グループ・ディスカッションを含む)について検討しました。

次回からは、青山の「地震は神の徴か?イスラームの信仰と災害」(完全版)をもとに、論文の構成について検討する予定です。

          

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