【3年次ゼミ】12月20日
【3年次対象ゼミ】
今週は、Oさんに以下の文献の書評レジュメを報告してもらい、Uさんの司会で議論を行いました。
- 永渕康之『バリ・宗教・国家―ヒンドゥーの制度化をたどる』(青土社、2007年)
マンダラ王国論の意味について創唱者のウォルタースに遡って検討したのち、オランダによる王国の破壊が宇宙論的破壊を意味したが、その後、王家は宗教的領域での権威の復活が許されたことを確認しました。なお、ホワイトボードではマンダラの表記が誤っていたので訂正してあります。
それから、先週の議論で出たヴァルター・シュピースについては次の本が参考になります。
- 伊藤俊治『バリ島芸術をつくった男―ヴァルター・シュピースの魔術的人生』(平凡社新書、平凡社、2002年)
- 坂野徳隆『バリ、夢の景色―ヴァルター・シュピース伝』(文遊社、2004年)
次回は、来年1月10日になります。別途配布の文献を全員で読み、書評レジュメを提出してもらいます。それでは、よい新年を迎えてください。