【民族と民族問題の諸相】11月4日 インドネシア(2)
【リレー講義】
先週に引き続いて導入科目「民族と民族問題の諸相」の一部としてインドネシアについての講義の第2回を担当しました。今週は114名の受講生がいました。(2015-11-10更新)
最初に「ネーション」の概念を整理したあと、国民国家インドネシアにおいて政府に対抗する民族の状況(垂直的対立)を西パプアを中心に検討しました。映像資料を見るなかで、国民統合のプロセスには国民としての平等な権利の付与が不可欠であることが明らかになったと思います。なお、国家の枠組みの中で相互に対立する民族・宗教集団(水平的対立)については十分に触れることはできなかったので、配付資料の「南マルク」の部分を読んでおいてください。
今週の配付資料および関係資料はTUFS Moodleにアップしてあるので必ず参照してください。
次回は、国民国家インドネシアにおける外来少数民族である華人の位置をとりあげます。
■2015年度 民族と民族問題の諸相
第1回 2015年10月28日 インドネシアにおける多民族の共存
第2回 2015年11月 4日 国民国家インドネシアに対抗する民族(今週)
第3回 2015年11月11日 インドネシアにおける外来少数民族