【東南アジア古典文化論】11月14日
【東南アジア古典文化論】
今週は、東南アジアのラーマーヤナの芸能の事例として、バリ島のケチャ(『音と映像による世界民族音楽大系』日本ビクター、1988年)とジャワ島中部のスンドラタリ(個人撮影、2006年)の映像資料を見てもらいました。ケチャは、スグリーヴァとヴァーリンの戦いの場面、スンドラタリはシーターの誘拐とスグリーヴァとヴァーリンの戦いの場面です。
儀礼性の強いケチャに対して、物語性の強いスンドラタリという違いはありますが、いずれも死者のモクサの描写が含まれており、東南アジアにおけるラーマーヤナの受容の背景には現地社会の精霊信仰が強く影響していたことをうかがわせます。
最後に、映画『オペラ・ジャワ』について簡単な説明をしました。次回は、次週11月21日は外語祭のため休講となるので、11月28日になります。映画『オペラ・ジャワ』を2週にわたって見ていく予定です。
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