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【地域基礎】 2月2日

【地域基礎】

今週は、インドネシアの大衆音楽について映像資料「《アジア発見》 歌手になりたい ―インドネシア、タシクマラヤ―」(NHK、1996年放送)と代表的な楽曲を見て聴いてもらいました。

来週は期末試験です。しっかりと復習をしておいてください。

なお、聴いてもらった楽曲のなかで学生たちが気に入った曲を尋ねてみると次のような結果となりました。
1位 7人 Anto Hoed & Melly, Ku Bahagia
2位 5人 Chrisye, Pergilah Kaish
3位 3人 クロンチョン・ブタウィの曲Dayung Sampang
以下、各1人が4曲ならびました。
Bengawan Solo (Gesang他), Kangeng (Waljinah), Matahariku (Nike Ardilla), Biar Ku Sendiri (Betharia Sonatha)

このなかでBengawan Solo(ソロ河)はGesangが1940年に発表したクロンチョンの傑作です。日本軍によるインドネシア占領期に日本兵の間でも愛好され、戦後は日本語バージョンも発表されています。Youtubeでは1947年の松田としによる作詞・歌「ブンガワン・ソロ」などを聴くことができます(字幕でインドネシア古謡とあるのは誤り)。黒澤明監督の映画「野良犬」(1949年)のなかの一場面で流れています。

中国語圏でもマレーシア出身の潘秀瓊が1968年に発表した「梭羅河之戀」や、現在は女優として活躍するレベッカ・パン(潘迪華)が1967年に発表した英語版が有名です。後者は、1960年代の香港を舞台にした映画「花様年華」(2000年)の一場面で流れています(本人も出演)。

このようにBengawan Soloはインドネシアを超えてアジアに広がった名曲です。

          

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