【古典文化論】 12月2日
【東南アジア古典文化論】
今週は、最初に前回2週にわたって見てもらった映画『オペラ・ジャワ』について、コメントシートを返却したうえで、振り返ってみました。映画の理解のためには、以下の論文も参考にしてください。
■参考論文
青山 亨.「映画『オペラ・ジャワ』に見るラーマーヤナの変容」『総合文化研究』13:37-60.
次に、ラーマーヤナの現代における表現としてバリのケチャとタイのラーマキエンの映像を見てもらいました。いずれもラーマーヤナが現代の東南アジアに息づいていることを表しています。
このあと、受講生の中の一人にマハーバーラタの登場人物の相関図を書いてもらい、それを見ながら、配付資料にそってマハーバーラタの登場人物の関係について説明をしました。
次週からは、ピーター・ブルック(Peter Brook)の映画『マハーバーラタ』(Mahabhara,1989年)を鑑賞します。この作品は、演出家ピーター・ブルックと脚本家ジャン・クロード・カリエール(Jean-Claude Carriere)が脚色した9時間の舞台劇版『マハーバーラタ』をもとにテレビ放映用に制作した318分の作品を、さらに劇場公開用に170分に短縮したものです。ヒンドゥー教の叙事詩としてではなく全人類の物語として語られており、配役もさまざまな民族から構成されていることが特徴です。
■今週の配付資料(映画『マハーバーラタ』・レスポンスシート)
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映画版『マハーバーラタ』については以下のサイトが参考になります。
■Internet Movie Databse: The Mahabharata(今回鑑賞しているのはテレビ放映用に制作された318分のオリジナル版を3時間弱に短縮したものです。)
■THE MAHABHARATA: a film by Peter Brook
■THE MAHABHARATA
■THE MAHABHARATA: A Family Chart
映画版のもとになったのがピーター・ブルック演出の舞台劇『マハーバーラタ』です。全部演じると9時間かかります。舞台劇にはジャン・クロード・カリエールの脚本が使われました。これには日本語訳があります。
■ジャン・クロード・カリエール『マハーバーラタ』(笈田勝弘,木下長宏:翻訳.白水社,1987年)
東南アジアのジャワ語によるマハーバーラタについては以下のサイトに概要がのっています。
■マハーバーラタ