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【3年次ゼミ】 10月20日

【3年次対象ゼミ】

今日は2学期最初のゼミとなり、6名が参加しました。

まず、夏休みの共通課題であった、インドネシア人福祉介護士・看護師を受け入れる施設向けの資料として、インドネシア人の生活習慣を紹介するブックレットを作成するプロジェクトの進行状況を報告してもらいました。

ブックレットには、イスラームを中心としてインドネシア人の慣習(ハラル食品の概念、ラマダンや礼拝のことなど)の解説、2008年版礼拝時刻表、ハラル食品リスト、インドネシア食材店・料理店マップなどを載せることになっています。中心となるデータは集まっていました。ただし、礼拝時刻は時間と場所に応じて異なるので、礼拝時刻を計算してくれるウェブサイトを紹介した方がいいこと、ハラル食品リストについては発行所の許可を得る必要があること、インドネシア食材店・料理店リストは地域順に順番を並べ直すことを指摘しました。全体のコーディネータを決めて、とりまとめを進めるようにしてください。

卒論の準備については、参考文献リストを出してくれたのは二人だけでした。今日は、「イスラム教徒女性のヴェール、ジルバブ・ファッション」というテーマを出してくれたDさんのレジュメについてみんなで検討しました。レジュメにしてもらった文献は以下のものです:

中山紀子「スカーフに見るイスラームの多様性~トルコ、O村の事例より~」鈴木清史・山本誠(編)『装いの人類学』(人文書院, 1990年)
世俗主義とイスラーム主義が併存するトルコでは、村独自のスカーフをかぶる村の女性、スカーフをかぶらない都市の世俗主義の女性、トルコ伝統のスカーフをかぶるイスラーム主義の女性という風に、スカーフのかぶり方にも多様性がある、という内容の論文です。インドネシアの状況を理解するうえでも示唆的であると思いました。

次週は、他の人も参考文献リストとレジュメを出すようにしてください。

          

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