≪ 【古典文化論】 7月3日 | トップ | 劇団四季『南十字星』公演 ≫

【表象としての映画】 7月3日 インドネシア(第2回)

【リレー講義】

今週は、先週に引き続いて、インドネシア映画『ビューティフル・デイズ』(Ada Apa dengan Cinta?、インドネシア語、日本語字幕付き、112分)を鑑賞しました。チンタとランガがブルース・カフェから出てくるところから最後までの約40分間です。

そのあとスライドを使って、作品で使われていた音楽の役割や作品のテーマについて考えてみました。テーマを考えるための参考資料として、作品の中で出てきたチンタとランガの詩の原文と和訳(試訳ですから不正確な部分があります)を配布しました。

友情と恋愛の中で揺れ動くチンタの成長の物語であるとともに、すべてに満ち足りたチンタとすべてを失い欠けたアリヤという2人の人格が一つに統合されることによって人間として成長していくプロセスを描いた物語として読むことができることを説明しました。

最後に、残った時間でインドネシアの代表的な音楽をいくつか紹介しました。とくに、映画の中の音楽という点では、1949年の黒沢明監督の映画『野良犬』の中にインドネシアの歌『ブンガワン・ソロ』が日本語の歌詞で歌われているのは興味深いと思います(Youtube)。1948年に出た松田トシさんの歌でしょう。

今回の映画観賞で、作品のテーマと音楽(BGMとして、また、場面の中の音楽として)が密接に関わっていることが再確認できれば、この授業の成果はあったと思います。

■今日の配付資料(下からダウンロードできます)
ファイルをダウンロード (74KB, PDF)

          

カテゴリー

新規エントリーの投稿
[権限をもつユーザのみ]