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【読解】 6月4日

【インドネシア語読解】

今日のBBC Indonesiaのニュース紹介では、2班にインドネシアがOPECから脱退する予定という記事を報告してもらいました。原油高は引き続きインドネシア社会を揺り動かしているようです。次週は、3班にお願いします。

今回の記事には、2か所、「時」をあらわすbegituが使われていました。1例だけあげておきます:

Indonesia akan keluar [dari OPEC] akhir tahun ini, begitu keanggotaan berakhir
インドネシアは、参加資格が終了する本年末に[OPECから]脱退する。
このbegituは「...したまさにその時に」という意味で使われています。

続いて、予告通り、これまで読んだテキストの範囲から小テストをおこないました。結果は次週、発表します。

テキストは、第3章の第3パラグラフまで進みました。来週は第4パラグラフからです。

今週のポイントは以下のとおりです:
1. Di bagian timur ini ... banyak bermukim orang kaya dalam rumah-rumah yang besar dan mewah(この東側には大きく豪華な家に金持ちがたくさん住んでいた). という文では、動詞bermukimと主語orang kayaの位置が倒置しています(banyakはbermukimを修飾する副詞と理解する)。このように、場所・時間など文全体を修飾する副詞句で始まる文では、しばしばその後に続く動詞と主語が倒置されます。英語のThere is 主語の文型を参考にすると分かりやすいでしょう。

2. kenaは「(望ましくないことに)あたる」という意味です。kena giliran kerja paksaは、「強制労働の順番にあたってしまう」という意味になります。

3. membikin jalan dari Merak ke Panarukanの中のMerakは西ジャワの北岸の最西端にある町で、Panarukanは東ジャワの北岸側のかなり東側にある町です。つまり、ジャワ島の北海岸に沿って西の端からほぼ東の端まで道路を建設した、という意味になります。

4. antar lainは英語のamong othersに対応する表現で、「いろいろある中からひとつ例にとると」という意味です。訳すときは「たとえば」と訳してかまいません。

第4章から第8章までのテキストのコピーを配布しました。今日欠席した人は青山まで取りに来てください。

          

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