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【アジア文化論】 仏伝とジャータカ

【東南アジア古典文化論】

今日は、まず、先週途中までで終わったビデオ「ブッダ 大いなる旅路 ―タイの僧院にて:生きている仏教―」の後半を見てもらいました。

続いて、英語のビデオ「Learning from Borobudur」を見てもらい、9世紀のインドネシアに伝わった仏伝とジャータカを見てもらいました。

これらのビデオと先々週に紹介したビルマの写本からわかることの中で以下の点に注目してもらいたいと思います。

1. 現在の上座仏教社会で行われている宗教実践が、2500年前のブッダの教えを忠実に守る行いであると意識されていること。

2. 9世紀のボロブドゥールの浮き彫りと19世紀初頭のビルマの写本に描かれている仏伝の間にきわめて共通点が多く、大乗仏教に基づくボロブドゥールにも上座仏教と同じ伝承が反映していること。

3. 東南アジアの南伝仏教は「小乗仏教」であるとしばしば言われますが、実際には、現在の上座仏教が卓越する以前には東南アジア全体にわたって、「小乗仏教」、大乗仏教、さらには密教が併存していたこと。

来週は、バリの事例を取り上げて、「小乗仏教」の仏伝の伝統と密教の伝統が融合した、インドネシア独自の発展形を取り上げます。期末レポートの提出を忘れないようにしてください。

          

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