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国連ニューヨーク・スタディツアー報告

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冬学期世界教養プログラムの世界教養科⽬「国連研修プログラム」(通称:国連スタディツアー、担当教員:中村恵)の一環として、2024年2月5日~8日の4日間の日程で、米国ニューヨークの国際連合本部および関連機関において現地研修を実施しました。

今回のTUFS Todayでは、今回の国連研修プログラム(国連スタディツアー)を紹介します。

ニューヨークでの国連研修プログラム

世界教養科目として実施している「国連研修プログラム」(通称:国連スタディツアー)は、2017年度から開始し、今回報告する2023年度の実施で7年目を迎えます。毎年、冬学期の集中授業として開講し、秋学期に渡航にあたって事前知識として国連の諸活動などをキャンパスで事前学習し、米国ニューヨークに渡航して国際連合本部や国連機関での研修に参加します。帰国後には研修の振り返りの発表会を行い、各自が学んだことを共有します。

今年は26名の学生が参加

1・2年生を中心に学部生26名が参加しました。渡航にあたっては、国際担当の春名展生副学長、プログラム担当教員の中村恵非常勤講師、本プログラム学内コーディネーターの黒田凜さん(大学院博士後期課程3年)の3名が引率者として同行しました。

まずは国連の働きに関する理解を深める

参加学生は、秋学期に中村非常勤講師による事前講義を受講して国連の諸活動について学び、関心のある分野にまつわるグループ学習を行いました。授業は主に英語で行われ、国連の働きをより良く理解するために、まず国連の機構について学び、持続可能な開発目標について考察を深め、その実施状況を学びました。

理解を深めてニューヨークへ

事前学習を経た参加学生は、2024年2月5日(月)〜8日(木)の4日間の日程(渡航期間は2月4日~11日)で、米国ニューヨークの国連本部での研修に参加しました。研修では、国連各部局・組織の現役職員から、日々の活動や業務に関する全10回のブリーフィング(報告)を受け、国連の働きに関する理解を更に深めました。

国連本部前での集合写真

2月5日~8日

5日~8日にかけて、各機関でのブリーフィングを受けました。

5日には国連内部のガイドツアーに参加して、各施設の概要や国連の理念を学び、さらにダグ・ハマーショルド図書館の現役職員の方から、国連が所蔵する資料の利用方法について学びました。

国連内のガイド付きツアー中の一枚

6日には、国連日本政府代表部を訪問し、本学卒業生である行財政務部の安保(あぼ)愛参事官から日本政府の国連外交に関するブリーフィングを受講しました。また、

左:国連人道問題調整事務所(OCHA)によるブリーフィング、右:国連難民高等弁務官事務所(UNHCR)のブリーフィング
左:国連経済社会局(DESA)によるブリーフィング、右:国連女性機関(UN-Women)の職員に積極的に質問する学生たち

2月8日

国連で働く本学卒業生、伊東孝一さん、鈴村彩乃さん、山口知也さん、中野舞子さんの4名をお招きし、パネルディスカッションを行いました。パネルディスカッションには、国連元職員で、国連グローバル・コミュニケーション局とのやりとりなど、今回の研修の国連側との調整などを補佐してくださった、現地コーディネーターの佐藤純子さんにもご参加いただきました。また、この日の夜には、東京外語会NY支部会員と参加学生との懇親会(TUFSグローバル・コミュニティ会合)も開催されました。

本学卒業生の国連職員4名によるパネルディスカッション

ニューヨーク市への理解も深める

国連関連の研修以外にも、学生たちは4日にはバスにてニューヨーク市内を視察、9日には自由行動で各自興味のある施設を訪問することで、国連本部の位置するニューヨーク市への理解も深めました。

タイムズスクエアでの集合写真

世界を舞台に活躍することを夢見る

卒業生を含め、現役の国連職員の方々の生の声を、国連本部で聴くという、貴重な経験を積むことができた1週間。世界を舞台に活躍することを夢見る参加者にとって、非常に有意義な毎日だったことでしょう。参加者からは、自身の将来像がよりはっきりと描けるようになった、将来のキャリアを考える上で大きな一歩となった、人間として大きく成長できた1週間だった、との声が聞かれました。本プログラムに参加した学生たちが、今回の体験を胸に、そう遠くない未来、世界の舞台で大いに羽ばたいてくれることを楽しみにしています。

最終日は、トビタくんと観光した学生も
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