3つの世界展開力強化事業
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「大学の世界展開力強化事業」をご存知でしょうか。国際的に活躍できるグローバル人材の育成と大学教育のグローバル展開力の強化を目指し、高等教育の質の保証を図りながら、日本人学生の海外留学と外国人学生の戦略的受入を行うアジア・米国・欧州等の大学との国際教育連携の取組を支援することを目的として、文部科学省において2011(平成23)年度から開始された事業です。
東京外大は、この「大学の世界展開力強化事業」において一昨年度・昨年度と2年連続で、中南米諸国との事業、ASEAN地域との事業が採択され、推進しています。
そして、この夏、ロシアとの事業も採択されました!この機会にこれら3つのプログラムを一挙紹介します。
TUFS × ロシア(2017年度〜)
日露人的交流の飛躍的拡大に貢献するTUFS日露ビジネス人材育成プログラム
東京外大とロシア6協定校が日露ビジネス人材の育成のため、共同で行う取組です。
各大学が行う「ロシア関係教育」「日本関係教育」「実学的な経済関係教育」をそれぞれ強化し、言語力、ロシア及び日本に関する教養・知識、経済についての知見、交渉力・調整力を併せ持ち、両国間の経済・文化交流を現場で支える高度な「日露ビジネス人材」を育成します。
海外連携大学(すべてロシア):
- モスクワ国立大学
- モスクワ国立国際関係大学
- ロシア国立人文大学
- 国立研究大学高等経済学院
- サンクト・ペテルブルグ国立大学
- 極東連邦大学
具体的には次の相互交流プログラムを実施します。
- 短期留学プログラム
- 長期留学プログラム
- インターンシップ・プログラム
事業推進責任者の沼野恭子教授にインタビュー
本事業の骨子は、日本(東京外国語大学)とロシアの6協定大学双方の学生に、短期留学・長期留学とインターンシップを組み合わせた<専門教育と就労の機会>を提供することです。そのために本学の同窓会組織「東京外語会」と日露ビジネスで活躍する本学出身者の組織「TUFS日露ビジネス・ネットワーク」の協力を得て、さまざまな業種のインターンシップ先を確保しました。
めざすは、高い言語能力とたしかな教養としなやかな知性を備え、<他者>を尊重する想像力、自由と平和を愛する心、さまざまな課題を解決するための交渉力と調整力を併せ持ち、日露ビジネスの重要な担い手となる人材を育てることです。本事業を通じ、本学とロシアの大学間の連携を強化し、双方で、社会の多様な分野で活躍できる学生の育成に努めてまいります。
TUFS × ASEAN諸国(2016年度〜)
日本発信力強化に貢献するミャンマー・ラオス・カンボジア知日人材養成プログラム
東京外国語大学でビルマ語・ラオス語・カンボジア語を学ぶ学生と、ミャンマー・ラオス・カンボジアの中核大学の学生を双方向に交換し、共同学習や学術交流を軸として、互いの国の架け橋となる人材を養成することを目的としています。さらに下記に示す段階的交流を通じて、それぞれの国で日本教育・日本語教育にあたる人材の育成に寄与することを目指しています。
海外連携大学
- ヤンゴン大学(ミャンマー)
- ラオス国立大学(ラオス)
- 王立プノンペン大学(カンボジア)
具体的には次の相互交流プログラムを実施しています。
- 短期Joint Education Program(互いの地域に関心を持つ学生を派遣し合い共同教育を実施)
- 交換による長期留学(将来の日本と東南アジアの関係を担う人材の育成)
- 大学院レベルの交換(諸分野の研究調査、当該地域の専門家の育成)
事業推進責任者の鈴木玲子教授にインタビュー
東南アジアの中でも近年、日本との交流支援の動向が著しいミャンマー・ラオス・カンボジアにおいて、日本教育・日本語教育体制の充実は急務と言えます。本事業は、本学と親密な関係にある協定大学と共に実施するもので、学生主体のプログラムです。将来、日本とこれら3国を中心とした国際舞台で活躍する知日人材や日本事情・日本語教育者養成に努めています。ご理解とご協力をお願い致します。
詳細(本プログラムHP):https://tenkaicalm.wordpress.com/
TUFS × 中南米(2015年度〜)
日本と中南米が取組む地球的課題を解決する文理協働型人材養成プログラム
東京外国語大学・東京農工大学・電気通信大学の3大学連携事業
中南米諸国で取り組むべき地球規模の課題(環境、資源エネルギー、食料、社会・経済開発等)を解決するために、日本の3 つの大学(東京外国語大学・東京農工大学・電気通信大学)と、ブラジル、メキシコ、ペルー、アルゼンチン、コロンビアの大学の間で、学生を短期・中期・長期に交換し、実践型グローバル人材を養成することを目的にプログラムを実施しています。
日本国内連携大学:
- 東京農工大学
- 電気通信大学
海外連携大学:
- カンピナス州立大学
- パウリスタ総合大学
- リオ・デ・ジャネイロ州立大学
- パラナー連邦大学(以上ブラジル)
- チャピンゴ自治大学
- グアナフアト大学
- メキシコ国立自治大学
- 国立工科大学(以上メキシコ)
- エアフィット大学(コロンビア)
- 国立ラプラタ大学(アルゼンチン)
- ラ・モリーナ国立農業大学(ペルー)
具体的には、次の相互交流プログラムを実施しています。
- 短期型:4週間程度の異分野交流プログラム
- 中期型:6か月〜1年程度の地域理解プログラム
- 長期型:1年以上のダブルディグリープログラム
事業推進責任者の岩崎稔理事・副学長にインタビュー
本事業は、東京外国語大学、東京農工大学、電気通信大学が協働して行う文理協働型人材養成事業の第一歩となるプログラムです。留学生の送り出し、受入れを3大学が協働して行い、3大学の学生が参加する留学前教育などを通じ、文科系の本学学生も、理科系学生とともに課題発見型の学修を行います。さらに現地での学習、インターンシップにより、真の国際人として活躍できる実践型グローバル人材を養成します。ご期待ください。
詳細(本プログラムHP):https://www.tufs.ac.jp/collaboration/intlaffairs/la/
本学の世界展開力強化事業ついて、もっと知りたいという方は、下記担当へお問い合わせください。
本学の世界展開力強化事業:東京外国語大学 国際化拠点室
TEL 042-330-5534(ロシア担当)、5868(ASEAN、中南米担当)
kokusai-kyoten[at]tufs.ac.jp([at]を@に変えて送信ください)
報道関係取材の依頼:東京外国語大学 総務企画課 広報係
TEL 042-330-5151, 5150
koho[at]tufs.ac.jp([at]を@に変えて送信ください)