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キューバ映画、南アジア映画 in TUFS

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6月上旬、東京外国語大学では、キューバ映画と南アジア映画の映画それぞれ1作品の上映会を開催します。企画に携わってくれたのは、在学生やOG。本学教員らとタッグを組み、映画を通してそれぞれの地域の文化や社会を伝えます。

開催日/時間 イベント名 上映作品 スペシャル
6月9日(金)
15:50開場、16:00開映

TUFS Cinema

キューバ映画上映会

(東京外国語大学スペイン語120周年特別企画)

低開発の記憶-メモリアス-

(97分/トマス・グティエレス・アレア監督/1968年/スペイン語/日本語字幕付き)

比嘉世津子さん(Action Inc.代表)と久野量一先生(東京外国語大学)によるトークセッションあり
司会:新谷和輝さん(東京外国語大学言語文化学部スペイン語専攻4年生)
6月10日(土)
13:30開場、14:00開映

TUFS Cinema

南アジア映画特集

わな おじいちゃんへの手紙

(インド/2015年/マラヤーラム語81分/日本語・英語字幕付き/監督:ジャヤラージ)

日本語字幕はTUFS Cinemaオリジナル。

上映後に映画解説あり。

TUFS Cinema:キューバ映画上映会

スペイン語教育120周年のプレイベントとして、キューバ映画の記念碑的作品である『低開発の記憶-メモリアス-』の上映、及び映画に関するトークを行います。

本映画上映会を企画したのは、本学言語文化学部スペイン語4年生で、スペイン語圏の映画を研究対象とする、新谷和輝(にいや・かずき)さん。

まず、新谷さんにインタビューしました。


——新谷さん、今回の上映会を企画した意図は?

新谷さん:キューバは、アメリカ合衆国との国交回復、フィデル・カストロの死去など、大きな転回点を迎えています。これからのキューバを考えるにあたって、時代を超える鋭い批評性を備えたこの映画を上映することに必要性があると考えました。

——中南米も教育研究対象とする本学で上映し、皆で鑑賞、考察することは、とても意味のあることなんですね。

新谷さん:変化の最中において、孤独に自己と世界を見つめていた主人公セルヒオを通して、キューバだけでなく激動する今の世界を捉えなおすような上映会にしたいと思います。

——トークセッションではどのようなことが話されるのでしょうか。

新谷さん:まずは、映画の時代背景や監督や原作についてなど、上映映画について語っていただきます。その後、キューバ映画産業庁(ICAIC)や他の映画や監督にも触れながら、キューバ映画の精神などについて、現在キューバが迎えている状況や映画がどのような影響を与えうるかについてお話いただこうと思います。

——ありがとうございます。司会、がんばってくださいね!

新谷さん:皆さん、お誘い合わせの上、ぜひお越しください!


日時:2017年6月9日(金)15:50開場 16:00開映時間

会場:アゴラ・グローバル プロメテウス・ホール

プログラム:

①あいさつ
趣旨説明、映画の簡単な紹介など

②16:10~17:55 『低開発の記憶-メモリアス-上映(104分)
トマス・グティエレス・アレア監督、1968年

③18:00~18:40 トークセッション
比嘉世津子さん(Action Inc.代表)× 久野量一先生(東京外国語大学)
司会:新谷和輝さん(東京外国語大学言語文化学部スペイン語専攻4年生)


上映作品のご紹介

『低開発の記憶-メモリアス-』

1968年/キューバ映画/104分/トマス・グティエレス・アレア監督

あらすじ:上映作品のあらすじ:1961年、革命後、妻や家族が国外に脱出するなか、作家のセルヒオは一人ハバナに残ることを決める。周囲の人物や社会を軽蔑し、孤独に生きる彼は、激変する街のなかで、自らの記憶にすがろうとする。当時のドキュメンタリー映像をふんだんに使い、革新的な映像手法を用いて革命後のキューバをみつめる、キューバ映画史上の最高傑作。

TUFS Cinema:南アジア映画特集

翌日、6月10日(土)の午後には、TUFS Cinema 南アジア映画特集と題して、インド映画『わな おじいちゃんへの手紙』の上映会をおこないます。

本映画上映会の企画に携わり、そして字幕翻訳をしてくださった藤井美佳さんは、英語・ヒンディー語の映像翻訳者として活躍する本学外国語学部ヒンディー語の卒業生。

藤井美佳さんにインタビューしました。


藤井美佳さん

——藤井さん、今回の映画特集の企画のポイントは

藤井さん:2015年のインド映画特集に続き、昨年から南アジア映画特集として映画の紹介をしています。専門家の解説を交えることで、地域文化の理解を深めていただこうと企画しました。今回上映する『わな おじいちゃんへの手紙』は、2016年にベルリン国際映画祭クリスタル・ベア賞を受賞しました。チェーホフの『ワーニカ』を原案としていますが、舞台はインドのケーララ州。世界に1億5千万人以上いると言われる、労働に従事する子供たちの心の叫びも描かれています。「学生さんのためならぜひ」とジャヤラージ監督より上映素材を提供していただきました。美しいケーララ州のバックウォーターを、ぜひスクリーンでご覧ください。

——字幕翻訳も藤井さんがされたのですか。

藤井さん:マラヤーラム語はできませんので、先生の監修を受けて制作しました。本作は、2016年の京都国際こども映画祭で吹替版が上映されましたが、日本語字幕版の上映はTUFS Cinemaが初めてです。(Netflixで配信されている日本語字幕版とは異なります)

——それは楽しみですね。

藤井さん:TUFS Cinema南アジア映画特集では、映画上映後に解説を行っています。今回も上映後には、インド・ケーララ州のマラヤーラム語映画「わな」の解説もありますので、皆さん、ぜひお越しください。

——ありがとうございます。楽しみにしています!


日時:2017年6月10日(土)13:30開場 14:00開映時間

会場:アゴラ・グローバル プロメテウス・ホール

プログラム:

①あいさつ
趣旨説明、映画の簡単な紹介など

②『わな おじいちゃんへの手紙上映(81分)
ジャヤラージ監督、2015年

③ 映画解説


上映作品のご紹介

『わな おじいちゃんへの手紙』

インド/2015年/マラヤーラム語81分/日本語・英語字幕付き/監督:ジャヤラージ/原案:チェーホフ『ワーニカ』
*日本語字幕はTUFS Cinemaオリジナルです。

あらすじ:薄暗い寝床で手紙を書く少年。彼が思いを馳せるのは、水と緑の豊かな南インドの村。8歳で両親を亡くした少年クッターパーイは、大好きなおじいちゃんに引き取られ、入り江でカモを育て、漁をしながら平和に暮らしていた。彼は、裕福な家庭の子供と友達になり、やがて学校へ行きたいという思いを抱くようになる。永遠に続くかに見えた平和な暮らし。だがいつしか、その生活に暗雲が垂れ込める。チェーホフの『ワーニカ』を翻案、ケーララの美しい自然とともに、貧困と格差という残酷な現実を描き出す。2016年ベルリン国際映画祭クリスタル・ベア(Generation Kplus)受賞作品。

会場へのアクセス

東京外国語大学 アゴラ・グローバル プロメテウス・ホール

JR中央線:「武蔵境」駅のりかえ 西武多摩川線「多磨」 駅下車 徒歩5分
京王電鉄:「飛田給」駅北口より多磨駅行き京王バスにて約10分「東京外国語大学前」下車

お問い合わせ

東京外国語大学 総務企画課 広報係

TEL:042-330-5150 Email: soumu-koho[at]tufs.ac.jp([at]を@に変えて送信ください)

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