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ASEANと日本を結ぶ、世界展開力事業スタート

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日本発信力強化に貢献するミャンマー・ラオス・カンボジア知日人材養成プログラム

東京外国語大学では、文部科学省による平成28年度大学世界展開力強化事業(タイプB:ASEAN地域における 大学間交流の推進)に「日本発信力強化に貢献するミャンマー・ラオス・カンボジア知日人材養成プログラム」の構想を申請して、今年の9月に採択されました。

本学の長年の海外協定校であり各地域のトップ大学である、ヤンゴン大学(ミャンマー)、ラオス国立大学(ラオス)、王立プノンペン大学(カンボジア)と連携し、知日人材養成をめざすプログラムです。3大学は、今後、ミャンマー・ラオス・カンボジアにおける日本研究・日本語教育の中核としての成長が大いに期待されています。

今回のTUFS Todayは、本格始動した本事業の内容をご紹介します。

プログラムの目的

東京外国語大学でビルマ語・ラオス語・カンボジア語を学ぶ学生と、ミャンマー・ラオス・カンボジアの中核大学学生のうち日本に関心をもち、 日本語を学ぶ強い意欲をもつ者を双方向に交換し、これら3国に精通する日本人、日本語を操り日本社会を理解し日本と同地との架け橋となるミャンマー人、ラオス人、カンボジア人を育てるものです。

さらに、こうした中から、ミャンマー・ ラオス・カンボジアで日本教育・日本語教育にあたる教育人材の育成に寄与することを目指しています。

取組内容

本取組は、次の3つの柱からなります。

  1. 短期 Joint Education Program 短期派遣・短期受け入れ:互いの地域に関心をもつ学生を派遣し合い、共同教育を実施します。
  2. 交換による長期留学:東京外大からは、ビルマ語・ラオス語・カンボジア語を学ぶ学生を1年間派遣し、現地の学生とともに言語・文化・社会に関する科目を受講させます。現地で機会があれば日本語教育の支援にあたれるよう、留学前には日本語教育についての基礎知識を学びます。ミャンマー・ラオス・カンボジアからは、日本に関心をもつ多様な学生を東京外大に受入れ、日本語及び日本についての教育を実施します。受入れ学生に対しインターンシップ等の機会を与え、将来の日本と東南アジアの関係を担う人材の日本理解を深化させます。
  3. 大学院レベルの交換:東京外大からはミャンマー研究・ラオス研究・カンボジア研究の修士学生を派遣し、諸分野の研究調査に当たらせ、当該地域の専門家を育成します。ミャンマー・ラオス・カンボジアからは大学院総合国際学研究科正規課程、または大学院 Joint Education Programへ特別聴講学生として受入れます。正規生については日本研究や日本語教育学分野での修士学位の取得を促進します。

連携校

  • ミャンマー:ヤンゴン大学
  • ラオス:ラオス国立大学
  • カンボジア:王立プノンペン大学

事業代表者の鈴木玲子先生からひと言

東南アジアにおける日本発信力の強化には、現地で日本教育・ 日本語教育にあたる人材の養成が不可欠です。特に近年、多方面にわたる交流支援の動向が著しいミャンマー・ラオス・カンボジアにおいて、日本教育・ 日本語教育体制の充実は急務と言えます。

この度、すでに長年、本学と親密な関係にある協定大学と本プログラムを推進することとなりました。これにより、上で述べた人材を育てるとともに、経済的・社会的な交流で、三国と日本の架け橋となる職業人を養成します。どうぞ三国と本学学生の活躍にご期待ください。本プログラムのご理解とご協力をお願い申し上げます。

プログラムの最初の事業として・・・短期Joint Education Programが行われました

タンデム学習 カンボジア語 互いの大学生活についての発表と議論

2016年11月19日~29日(ヤンゴン大学)、同11月21日~30日(ラオス国立大学、王立プノンペン大学)の日程で、世界展開力強化事業「日本発信力強化に貢献するミャンマー・ラオス・カンボジア知日人材養成プログラム」短期Joint Education Program が実施されました。

ラオス語:プット副学長の講演

ヤンゴン大学3名、ラオス国立大学4名、王立プノンペン大学6名の、計13名の学生を受け入れ、本学学生とタンデム学習を行いました。タンデム学習を通じ、双方学生の語学力向上はもちろんのこと、コミュニケーション力、主体的行動力、異文化受容力等を養うことにもつながりました。

最終日の研究発表

また、協定校から来日したラオス国立大学Phout SIMMALAVONG副学長およびMixay SOUKCHALEUN日本語学科長、王立プノンペン大学Oum RAVY副学長およびDuong CHANMETTACHAMPAVIENGコミュニティ開発科専任講師による講義も行われました。

閉講式には受入学生はもとより、ビルマ語、ラオス語、カンボジア語を学ぶ本学学生も多く参加し、全員で歌ったり踊ったりと、交流の深まりを感じさせるものとなりました。

  • 左:タンデム学習 ラオス語 異文化体験の発表、右:講演「カンボジアにおける高等教育について」(王立プノンペン大学教員)
  • 短期Joint Education Program閉講式(左:ラオス国立大学、王立プノンペン大学、右:ヤンゴン大学)
  • 研修旅行(左:11/24雪の鎌倉大仏、右:11/26浅草研修)
  • 日本文化体験

もっとプログラムのことが知りたい

本事業の事業活動は、随時、東京外大HPトピックスや大学公式SNS・メルマガ等で報告していきます。応援をよろしくお願いします!


プログラムの事業内容等について、もっと知りたいという方は、下記担当へお問い合わせください。

プログラム全般:東京外国語大学 国際化拠点室
TEL 042-330-5534
kokusai-kyoten[at]tufs.ac.jp([at]を@に変えて送信ください)

報道関係取材の依頼:東京外国語大学 総務企画課 広報係
TEL 042-330-5151, 5150
koho[at]tufs.ac.jp([at]を@に変えて送信ください)

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