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今日のアフリカ

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FGM規制へのバックラッシュ

2026/09/19/Sat

 西アフリカ諸国で、FGM(女性性器切除)規制に対するバックラッシュが起こっている。8月下旬、マリで25万人以上のフォロワーを持つインフルエンサー(Abdoul Niang氏)が、FGMの利点やその維持を訴える動画を投稿し、広く拡散された。同じ時期、AIで生成されたと見られる大量の動画がSNSに溢れ、FGMへの支持を呼びかけた。マリではNGOグループがFGMを法的に禁止するよう求める運動を展開しており、これに対する反発と見られる(16日付ルモンド)。

 FGMは西アフリカ諸国で広く行われてきた。明らかに女性の健康を害する行為であることから、1970年代頃から国連など国際機関を中心に反対、規制の声が高まり、アフリカでも1990年代頃から国法でその実践を禁止する国が現れている。しかし、ここ数年は、国際社会の働きかけを拒絶し、FGMを擁護して、その存続を訴える動きが目立っている。

 ガンビアでは、2015年以来FGMを禁止する法律が制定されていたが、近年になって反発する声が強まり、2024年には同法の廃止が議会で提案されるに至った(2024年3月5日付ルモンド)。その後、議論は裁判所で続いている。国際社会の関与を拒否して、FGMを擁護する声は、ギニアなど他の西アフリカ諸国でも目立っている。

 女性の身体を傷つけ、女性のセクシュアリティを社会的にコントロールする機能を持つFGMが、伝統や文化の名の下に堂々と擁護される状況を見ると、我々がバックラッシュの時代に生きていると感じる。FGM擁護の声の高まりは、より大きなコンテクストにおいて考えるべきものであろう。(武内進一)