地球ディッシュカバリー【第20回・前編】中世スペインと19世紀フランス 2つの美術史 ゲスト:久米順子准教授、井口俊講師
研究室を訪ねてみよう!
ピレネー山脈を挟んで隣り合い、それぞれ独自の豊かな食と美術の歴史を育んできたスペインとフランス。今回の「地球ディッシュカバリー」は、美食と芸術が織りなす西欧文化の奥深い魅力と、その歴史の真の姿に迫ります。特別ゲストに迎えたのは、中世スペイン美術史が専門の久米順子准教授と、19世紀フランス美術史が専門の井口俊講師。お笑いコンビ・ママタルトのお二人と共に、神楽坂のスペインバル「エル ブエイ」を舞台に “知のフルコース” を堪能します。
イワシの酢漬け「ボケロネス」やニンニクのスープ「ソパ・デ・アホ」といった絶品料理の紹介をはじめ、グラスの「蓋」に由来するタパスの歴史、スペインのオリーブオイルとフランスのバターに見る食文化の違い、羊皮紙に鮮やかな色彩で描かれた中世「写本」の魅力、そして日本にも実はたくさんの作品がある19世紀フランス美術の魅力——聴けば世界の見え方が変わる、味わい深いエピソードをたっぷりお届けします。
ゲスト: 久米 順子 准教授
大学卒業後からスペイン語を学び始め、スペインへ二度の長期留学を行う。現在は東京外国語大学 総合国際学研究院 准教授を務める。専門はイベリア半島の中世美術史、とりわけ彩飾写本研究。近年は近現代美術史にも関心を拡げています。 研究者情報
ゲスト: 井口 俊 講師
卒業論文でフランスの画家エドゥアール・マネを取り上げたことがきっかけで、フランス語、フランス美術史を本格的に学び始める。大学院時代にはパリに長期留学していた。現在は東京外国語大学世界言語社会教育センター講師を務める。専門はフランスを中心とした西洋近代美術史、とくに同時代の観賞者たちが作品をどのように受容していたのかを研究しています。 研究者情報
パーソナリティ: ママタルト 檜原洋平さん、大鶴肥満さん
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\ぜひ耳で味わってみてください!/
「ママタルトの地球ディッシュカバリー〜東京外大の先生と一緒〜」
ポッドキャストでは、東京外国語大学の久米順子准教授と井口俊講師が、CDジャケットの絵画との出会いやマネの絵画に魅了されたきっかけ、長年の留学生活など、研究の原点や現地でのエピソードを語ります。
「蓋」を意味する「タパス」の語源や、イワシの酢漬け「ボケロネス」、パンや生ハムの切れ端を出汁にする「ソパ・デ・アホ」、ラ・マンチャ地方の「ピスト・マンチェゴ」といった絶品料理の知恵から、スペインのオリーブオイルとフランスのバター文化の違い、お昼ご飯が午後2時〜4時に始まる食習慣まで、驚きのエピソードが満載です!
さらに、動物の皮(羊皮紙)に手書きされた一点もの「写本」の魅力、10世紀の修道士による鮮やかで味のある手描き感から、15世紀のプロ職人による精緻な表現への変化、カトリックの厳格な影響まで、時代を超えた美術の奥深さを紐解きます。「1000年前の鮮やかな色が残る写本、はたまた現在の日常生活にぐっと近くなる19世紀美術と、時代・地域ごとの表現を感じられる美術の面白さを知ってほしい」という先生方の深みのあるメッセージと共に、聴けばあなたの世界が少し広がる、楽しくてためになるひととき。ぜひポッドキャストでお楽しみください!
- ポッドキャスト 第20回・前編を聴く
神楽坂「エル ブエイ」へ! 美術史の世界へ魅せられたきっかけ
──本日の学びの食卓は、神楽坂にあるスペインバルのお店「エル ブエイ」さんです。本日は、お二方のゲストをお招きしています。 東京外国語大学の久米順子先生、そして井口俊先生です。 よろしくお願いします。今日のお店は、どちらのご推薦なんでしょう。
久米 私です。私のゼミの学生がこちらのお店でアルバイトをしていまして、こちらのお店を教えてもらいました。本日もアルバイトで出勤されていますよ。
──そうなんですね。どうぞよろしくお願いいたします。さて、まずは久米先生がスペインの美術史に興味を持たれたきっかけから教えていただけますか。
久米 学部時代は文学部に所属していましたが、第二外国語にスペイン語の選択肢がなかったためフランス語を履修していました。スペイン語を勉強し始めたのは学部卒業後です。直接のきっかけは、友人から借りたCDのジャケットに使われていた絵画をとても素敵だと思ったことです。調べてみるとそれが偶然にも中世スペインの作品だとわかり、情報を集めるうちにスペイン文化へ深く惹かれていきました。実際に現地を訪れた際に出会った人々の温かさや、言葉の響きの心地よさに触れ、「自分との相性が良いな」と実感しました。
──その「現地を訪れた」というのは、留学などを通じてということでしょうか。
久米 そうですね。大学院の時に長期の留学は2回経験しまして、そのほかにもちょくちょく行っており、通算すると6〜7年ほどになります。
──井口先生はなぜ、フランスの美術史を研究されようと思ったのでしょう。
井口 私ももともとは文学部に所属し、西洋美術史を学び始めました。入学時にはイタリア語を選択しましたが、授業内で偶然紹介されたフランスの画家エドゥアール・マネの作品に深く魅了されたことが転機となりました。研究を進める上で語学の習得が不可欠だったので、そこからフランス語の学習を開始し、本格的にフランス美術史の研究へと進みました。
──先生も留学にも行かれたのでしょうか。
井口 はい、フランスのパリ・ナンテール大学の大学院に留学していました。はじめは2年間の予定だったのですが、追加で奨学金をいただいたため延長して4年ほど滞在することができました。当時は円高の時期だったこともあり、長く留学生活を送れたと思っています。
ボケロネスからソパ・デ・アホまで!スペイン&フランスの伝統料理と食習慣
──最初のお料理が運ばれてきました。久米先生、こちらのお料理は何でしょう。
久米 「ボケロネス」という鰯(いわし)の酢漬けと「エスカリバーダ」という焼きパプリカのマリネです。冷たいタイプのタパスですね。
──「タパス」とは、なんでしょうか。
久米 タパスというのは、小皿料理のことを意味しています。もともと「タパ」というのは「蓋(ふた)」という意味で、タパスはその複数形になります。なぜ蓋という意味なのかと言いますと、スペインでワインやビールなどのお酒を出す際、お酒だけで悪酔いするのを防ぐために、グラスの上に薄切りのバゲットやハムなどのおつまみを蓋のようにのせて提供していたためです。お腹に食べ物を入れながら飲むという習慣から、このように呼ばれるようになりました。
──スペインの人は、お酒をよく飲むのでしょうか。
もちろん人にもよりますが、文化としてよく飲みますね。よく飲まれているお酒はワインです。スペインもフランスやポルトガル、イタリア、トルコなどと同じように、地中海一帯はやはりワイン文化ですね。
──それでは早速いただこうと思います。いただきます!・・・(食べて)・・・美味しい! 先生、スペイン語で「おいしい」はなんていうのでしょうか。
久米 「エスタ・ブエノ」や「ムイ・ブエノ」、「ブエニッシモ」などがあります。「エスタ・ブエノ」は「美味しいです」という感じで、「ムイ・ブエノ」は「エスタ・ブエノ」よりワンランク上で「とても美味しい」といったイメージです。さらにそれを越えた最高に美味しいときは「ブエニッシモ」という表現を用います。
──ブエニッシモ! 続いて、生ハム、そしてしし唐でしょうか。
久米 こちらの生ハムは「ハモン・イベリコ・ベジョータ」という生ハムですね。ドングリを食べて育った黒豚の生ハムです。昔は良いお店に行くと、こうした美味しいものが飲み物1杯に無料でついてきたりしました。このしし唐のような野菜は、「ピミエント・デ・パドロン」といいます。オリーブオイルで焼いて塩を振っただけのものです。スペインはやっぱりオリーブオイル文化圏ですので、炒め物・揚げ物もオリーブオイルでします。さっきのイワシの酢漬けのように生でいただくオリーブオイルには、エクストラバージンを使います。また、オリーブの実によって種類がいろいろあり、香りと色味も結構違います。ちょっとピリッと刺すようなオイルもあります。
──タパスだけでもこんなに興味津々で、このあとに美術の話が控えているなんて…。スペインは楽しそうだなあ。スペインの食習慣は日本とは違いがありますか。
そうですね、だいぶ違います。とにかく時間が遅いです。朝は8時や9時始まりでそうでもないのですが、お昼ご飯は午後2時で、週末だと午後3時や4時に始まることもあります。お昼ご飯が一番メインなので準備に時間がかかり、週末はどんどん遅くなったりします。そのため、さすがにお腹が空いてしまうので、12時頃に軽くサンドイッチなどを食べたりします
──次のお料理が届きましたが、こちらはピンチョスでしょうか。バスク地方の名物ですよね。たしか、はしご酒の文化があって、お店ごとに1人の方が全員分をまとめて支払うルールだったように記憶しています。ちなみに……キュウリが苦手なのですが、入っていませんでしょうか……。
久米 ピンチョスはバスクだけでなく、実はスペイン全土で親しまれています。スペインは地域ごとに気質や習慣の違いがありまして、例えばカタルーニャではきっちり割り勘にするのに対して、マドリードでは手持ちが少なくても「今日は俺のおごりだ!」と太っ腹におごる文化があったりします。また、基本的にお店には長居せず「はしご」をするのが一般的です。マドリードなどでは昔、マッシュルーム専門店やエビ専門店といった、特定の食材に特化したバルもありました。ちなみに具材ですが、ピンチョスにキュウリが入ることはまずありませんよ。スペインのキュウリは水分が非常に多いため、こういった料理に使われることはほとんどないんです。こちらに載っているのはタコですね。
久米 タコはスペイン北西部のガリシア地方でよく食べられている食材で、ヨーロッパでは比較的珍しい食文化です。スペインでは「タコは柔らかければ柔らかいほど美味しい」と考えられているため、調理前に力いっぱい叩いて、しっかり柔らかくしてから料理に使っているんですよ。
──スペインとフランスはお隣同士の国ですが、食文化は結構違うのでしょうか。
井口 そうですね。スペインではオリーブオイルがふんだんに使われていますが、フランスではバターをより多く使用する傾向にあります。もちろんフランスでもオリーブオイルは使いますが、バゲットに大きな塊のバターを挟んだり、クロワッサンを作るのに大量のバターを使ったり、とくにパンに関わる場面ではバターの使用量が増えると思います。
──スペインやフランスでは、肥満傾向のある方は多いのでしょうか?
井口 特別多いということはないと思います。もちろん個人差はありますが、フランスで大量のバターが使われているからといって、みんなが太っている印象はありません。現地には有塩・無塩をはじめ本当にたくさんの種類のバターがあり、料理やシチュエーションに合わせて賢く使い分けられている印象です。
久米 そうですね。最近では「地中海式ダイエット」として、地中海沿岸の食生活が健康に良いことが盛んにアピールされています。実際、現地には長寿の方が多く、スペインは近いうちに平均寿命で日本を追い抜くのではないかと言われているほどの長寿国なんです。健康の理由は食べ物だけではないでしょうけれど、食習慣が良い影響を与えているのは間違いないと思います。
──続いて、温かそうなお料理が届きました。こちらはどんなお料理ですか。
久米 こちらは、マッシュルームの生ハム詰め焼きですね。そして、こちらは「ソパ・デ・アホ」といって、ニンニクのスープです。オニオンスープに近いですが、ニンニクがガッツリ効いていて冬によく食べる料理です。玉ねぎやニンニク、パプリカ、溶き卵が入り、生ハムの切れ端で出汁をとっています。乾燥して硬くなったパンや生ハムを無駄にしない、庶民の知恵が詰まったスープなんですよ。もうひとつの「ピスト・マンチェゴ」といって、ナス、玉ねぎ、ズッキーニ、ピーマン、トマトなどの野菜を柔らかくなるまで煮込んだ料理です。ドン・キホーテで有名なラ・マンチャ地方では、卵をポトンと落として食べたりします。このお料理が入っている焼き物は昔からスペインの食卓で使われているもので、17世紀頃の絵にも同じようなものが描かれているんですよ。
井口 ヨーロッパでは乾燥して硬くなってしまったパンをどう再利用するかは重要で、フランスでも硬くなったパンを卵や牛乳につけて「パン・ペルデュ(フレンチトースト)」にして食べる文化があります。また、スペインと国境を接している南フランスには、こちらの「ピスト・マンチェゴ」のような「ラタトゥイユ」という料理があるなど、非常に似た食文化が見られます。
羊皮紙に宿る1,000年前の色彩——久米先生が語る中世スペイン美術と「写本」の魅力
──久米先生は、中世スペインの美術史がご専門ですが、そもそも「中世」とはいつを指すんでしょうか。
久米 さまざまな考え方がありますが、一般的にはローマ帝国が崩壊してからルネサンスが始まるまで、つまり4・5世紀頃から15・16世紀頃までの約一千年間を指します。この千年の間にも社会は変化していきますが、全般を通じた一番の特徴は、やはり「キリスト教の強い影響力」ですね。
──その中で、久米先生が特に研究されているテーマについて教えてください。
久米 「写本(しゃほん)」と呼ばれる手書きの本の挿絵です。当時は印刷技術が存在しなかったため、一字一字を手書きで複写して作った、すべて一点ものの本でした。また、当時はまだヨーロッパに紙(製紙法)が伝わっていなかったため、羊皮紙(動物の皮)が使われていました。肉食社会の中でたくさん食べる動物の皮を無駄にせず、薄く伸ばして加工し、紙代わりにしていたんです。皮だけでなく、膀胱はおもちゃ、腸はソーセージの皮や楽器に利用するなど、命を丸ごと使い切る文化でもありました。
──写本の挿絵や作品には、どのような特徴や魅力があるのでしょうか。
私が主に扱っている10世紀頃の写本は、修道院で修道士たちが書いていたものなので、聖書などキリスト教関係の内容が中心です。写本の魅力は、何と言っても1000年前のものであってもハッとするような鮮やかな色彩がそのまま美しく残っている点です。羊皮紙や当時の顔料は退色しにくいという特徴があります。そしてもう一つは、手書きならではの人間味ですね。
──今日は、その実物のレプリカをお持ちいただいたそうですね。
久米 はい。特殊加工で羊皮紙の質感に近づけた精巧なレプリカをお持ちしました。たとえば、こちらの10世紀の写本のレプリカ(ファクシミリ版といいます)は文字も絵も修道士の手書きなのですが、現実離れした鮮やかな色彩や、最後の行で文字の配分に苦労しているような手作りの「味」が見て取れます。
一方、こちらの15世紀頃の小ぶりなレプリカは、裕福な個人が特注で作らせた高級品です。この時代になると街にプロの工房ができて分業制になるため、絵に奥行きが生まれたり、文字も印刷のように精密になったりと、表現やクオリティが変化しています。10世紀の素朴な手書き感から15・16世紀の精緻な表現への変容など、時代による違いを見比べて鑑賞していただくと面白いと思います。
──写本に限らず、スペイン美術全体としての特徴はありますか。
時代によっても変わりますが、フランスなどに比べても「カトリックの影響が非常に強かった」という点です。中世のスペインには800年ほどイスラム教徒やユダヤ教徒が共存する多文化社会がありましたが、15世紀以降は一気にカトリック一色へと変わっていきました。教会のルールが非常に厳格だったため、イタリア・ルネサンスのような自由さや裸体画(ヌード)などはほとんど見られません。裸体表現も公の場で見せることは好まれず、王室のプライベートなコレクションとして秘密裏に楽しまれる程度だったんです。
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学びを広げるリンク集
スペイン美術史の入門書
先史時代のアルタミラ洞窟壁画から、ローマ時代、イスラームとレコンキスタの時代、絶対王政の時代を経て、ナポレオン支配とスペイン内戦、そして≪ゲルニカ≫の帰還まで。スペインという国の歴史をたどりつつ、時代時代の美術の特質を浮き彫りにする。「天才」に代弁させることで事足れりとしてきたスペイン美術史を書き換え、スペインらしさの源泉を探る。
『スペイン美術史入門──積層する美と歴史の物語』[監修・著] 大髙 保二郎 [著] 久米 順子 [著] 松原 典子 [著] 豊田 唯 [著] 松田 健児
【版・頁】 B6判・400頁
【ISBN】 978-4-14-091251-5
【出版年月日】 2018年08月30日
【出版社】 NHK出版
【価格】 1,870円+税
11世紀イベリア半島の装飾写本
10世紀の“モサラベ美術”から12世紀のロマネスク美術へ。イベリア半島独自の様式から汎ヨーロッパ的な美術様式へ。この変化は、なぜ、どのように、11世紀のイベリア半島で起こったのか。政治・社会・宗教的要因を踏まえつつ、多数の写本の実見調査を通して、装飾写本の分野における様式移行の諸相を考察した労作。
【辻壮一・三浦アンナ記念学術奨励賞受賞】
『11世紀イベリア半島の装飾写本―“モサラベ美術”からロマネスク美術へ―』久米順子 著
【版・頁】 B5判上製函入・カラー口絵48頁(図版200点)・本文296頁
【ISBN】 978-4-8055-0671-4
【出版年月】 2012年11月
【出版社】 中央公論美術出版
【価格】 30,800円(税込)
エドゥアール・マネの思い出
フランス絵画史の巨匠エドゥアール・マネの知られざる物語。19世紀フランス絵画史の巨匠であり、近代絵画の祖と目される画家エドゥアール・マネに関する最詳細史料の翻訳新装版。マネ没後、幼少時代からマネの親友であり、フランスの文化大臣を務めたアントナン・プルーストが新聞連載した追悼記事を新装版として翻訳刊行。現在に至るまで、マネについてのもっとも重要な史料と目される本書について、マネを専門として研究してきた三浦篤氏(大原美術館館長・東京大学名誉教授)監修による詳細な訳注、解題を付した決定版!
『エドゥアール・マネの思い出』三浦篤 監修、井口俊/泉美知子 訳
【版・頁】 A5判上製カバー装・本文280頁
【ISBN】 978-4-8055-0987-6
【出版年月】 2024年12月
【出版社】 中央公論美術出版
【価格】3,520円(税込)
東京外国語大学オープンアカデミー
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東京外国語大学 広報・社会連携課
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