22日、大統領府事務局長ウマル・サンバ=バ(Oumar Samba Ba)が、ウスマヌ・ソンコ首相の解任と内閣解散を発表した。ソンコは与党Pastefの指導者で、2024年3月の政権交代以来、ジョマイ=ファイ大統領とのコンビでセネガルを率いてきた。両者の決裂によって、セネガル政治の混乱は必至である。
ソンコとジョマイ=ファイは、Pastefが結成された2014年以来の盟友であった。カリスマ性があり、動員力に長けたソンコに対して、ジョマイ=ファイは戦略を練る裏方という役割分担であった。2024年の大統領選挙の際にはソンコに立候補資格が与えられなかったため、ジョマイ=ファイが立候補し、当選した経緯がある。
この数か月は両者の間に亀裂が表面化し、ソンコがジョマイ=ファイのやり方を批判する場面が目立っていた。5月に入って、ジョマイ=ファイはTVインタビューで、ソンコと決裂する可能性について初めて言及していた(23日付ルモンド)。
セネガルではこれまで、比較的安定した民主的な政権運営を続けられてきた。独立以来、クーデタなどによる非合法的な政権交代は起きていない。選挙暴力はあったが、それによって膨大な数の犠牲者が出る事態は避けられてきた。今回の政治危機をうまく収拾できるのか、政権は重大な事態に直面している。(武内進一)
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