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今日のアフリカ

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コンゴ民主共和国で新内閣発足

2021/04/17/Sat

 4月12日、コンゴ民主共和国で新しい内閣が発足した。総勢56人の大臣、副大臣は全員チセケディ派で、うち14人が女性である。新内閣発足は、チセケディ大統領の権力掌握を内外に示すものである。
 昨年末にカビラ前大統領との同盟解消を明確にして以来、チセケディ陣営はカビラ派の切り崩しと多数派工作を行い、権力確立を進めてきた。この過程で、1月27日にイルンガ・イルカンバ前首相に不信任決議を突きつけ、辞任に追い込むなど、カビラ派の両院議長や首相を排除した。2月5日にンボソ(Christophe Mboso)新下院議長、2月15日にサマ・ルクンド(Jean-Michel Sama Lukonde)新首相が任命された。今回、その新首相の下で、新内閣が発足したわけである。
 新内閣では、大物の野党政治家カトゥンビとベンバの側近がポストを得た。ベンバの政党「コンゴ解放運動」(MLC)事務局長のEve Bazaibaが環境相兼副首相に任命され、カトゥンビ派のChristophe Lutundulaが外相に指名された。一方で、国防相のGilbert Kabanda、内務相のDaniel Aselo Okitoなど、最も重要なポストはチセケディの側近で固めた。
 昨年末以降の急速な展開によって、チセケディは内閣や議会におけるカビラ派の影響力をそぎ、自らの権力基盤を確立した。この動きは、米国やヨーロッパ連合がチセケディを支持する立場を取るなかで進められた。大統領は、カビラの影響力を気にかけることなく自らの政策を進める権力を得た。逆に言えば、失政をカビラのせいにできなくなったわけであり、今後はチセケディの真価が問われることになる。