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今日のアフリカ

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ルワンダ、周辺国との関係改善

2022/02/01/Tue

 1月31日、ルワンダとウガンダの国境封鎖が約3年ぶりに解除された。両国を結ぶ幹線道路は物流の大動脈だが、外交関係の悪化から、2019年以来国境閉鎖が続いていた。最近になって事態打開の試みが続き、1月中旬にはウガンダの国連大使が、そして22日にはムセベニ大統領の息子で大統領シニア・アドバイザーのカイネルガバ(Muhoozi Kainerugaba)中将がルワンダを訪問してカガメ大統領と会談し、国境再開が合意された(1月22日付New Times)。
 ルワンダとブルンジの関係にも変化が見られる。ンクルンジザ政権期の2015年に悪化した両国関係は、2020年に国境付近で両国外相が会談して以降、改善に向かっている。昨年にはブルンジの独立記念日の式典にルワンダ首相が出席したり、ローカルな指導者が国境付近で交流した。1月10日にはブルンジ使節団がキガリを訪問し、ンダイシミエ大統領の親書をカガメ大統領に手渡した(1月11日付ARIB News site)。
 西側国際社会から評判のよいルワンダだが、周辺国との間では緊張を抱えてきた。しかし、最近になって、コンゴ民主共和国との首脳レベルでの関係が改善し、それに続いて、ウガンダ、ブルンジとも関係修復が進みつつある。もとよりこれはポジティブに評価すべきことだが、ルワンダの地域的影響力の強まりを示す現象とも言える。