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DRコンゴ大統領選挙で、チセケディの当選発表

2019/01/11/Fri

10日未明、コンゴ民主共和国の選挙管理委員会(CENI)は、12月30日に実施された大統領選挙の暫定結果として、チセケディ(Félix Tshisekedi)の勝利を発表した。CENIによれば、チセケディが38.57%でトップ、第2位が野党候補のファユル(Martin Fayulu)で34.8%、そして第3位がカビラの後継指名を受けたシャダリ(Emmanuel Ramazani Shadary)で23.8%であった(10日付ルモンド紙による)。カビラ陣営が推すシャダリと、カトゥンビやベンバなど野党の大物が推すファユルが優勢と見られ、さらに数日前からカトリック教会の組織(CENCO)がファユルの勝利を示唆していただけに、チセケディの勝利は大きな驚きをもって受け止められた。
 RFIやBBCが流す街の声を聴く限り、チセケディ陣営の他にも多くの人が平和裏に選挙結果が発表されたことを喜び、歓迎している。普通の市民としては、大きな混乱なく政権が移行することを望んでいるだろう。
 しかし、事態はなお楽観を許さない。シャダリ陣営は選挙結果を受け入れると発表したが、ファユル側はこの結果を拒否した。さらに、CENCO事務局長が記者会見を行い、CENIが発表した結果は自分達が集計した結果と異なると述べた。フランスとベルギーの外相も、選挙結果を疑問視する見解を発表した。10日付ルモンド紙は、カビラ陣営がチセケディと裏取引をし、権力分有を図ったとの見方を紹介している。一方で、南アフリカやルワンダからは、選挙結果を尊重するとの見解が示されている。
 ファユルの支持基盤の一つキクウェットでは、抗議行動から死者が出る事態となった。今後、ファユル陣営は最高裁判所に訴えて選挙結果の正当性を問うことになるだろう。ケニアのように、最高裁が選挙結果を認めないと判断する可能性も高い。しかし、もし裏取引が事実なら、最高裁はカビラ陣営に取り込まれているだろうから、そこで選挙結果が覆ることはないだろう。いずれにせよ、暫定選挙は発表されたものの、まだまだコンゴ情勢が一段落したとは言えないということだ。