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暫定選挙結果発表前にコンゴ民主共和国の緊張高まる

2019/01/05/Sat

平和裏に政権移行ができるか注目を集めているDRコンゴだが、12月30日(日)の選挙は比較的平穏のうちに実施されたようだ。投票所の開場の遅れなど、幾つかのトラブルは報告されたものの、ひどい暴力や混乱に見舞われることはなかった。選挙前の緊張がかなりのものだっただけに、喜ばしいことである。
 この選挙はコンゴ政府がすべて自前の資金で実施し、欧米や国際機関からの援助を受けなかった。その代わり、国外からの選挙監視は、アフリカ連合(AU)と南部アフリカ開発共同体(SADC)から153人しか受け入れなかった。この点で圧倒的に重要な役割を果たしたのはカトリック教会で、4万人が選挙監視活動を行った(1月4日付ルモンド)。
 しかし、1月6日に予定されている暫定結果発表を前にして、不穏な空気が漂い始めた。まず、選挙後にインターネットが遮断され、また主要な外国メディアであるラジオ・フランス・インターナショナルが音波妨害を受けた。さらに、1月3日、選挙管理委員会(CENI)委員長が、6日の発表に向けて努力しているが諸般の理由から遅れるかもしれない、と述べたところ、コンゴカトリック司教会議(Conférence Episcopale Nationale du Congo: CENCO)事務局長から、自分達は選挙の勝者を知っている、CENIは予定通り暫定発表すべきだとのコメントがなされたのである。これに対して、CENI以上にカビラ大統領派の与党勢力が激しく反発し、CENCOは偏向しているとの声が上がった。CENCO事務局長は誰が勝者だと特定しなかったが、与党勢力はCENCOがベンバやカトゥンビが推すファユル(Martin Fayulu)の勝利を言外に伝えたと受け取ったのである。カトリック教会はこれまでもカビラ政権に対して批判的な立場を取ってきたが、ここにきて両者の緊張が急速に高まっている。