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10月後半の大統領選挙―ギニア、セイシェル、タンザニア、コートジボワール

2020/11/01/Sun

10月後半、アフリカ4か国(ギニア、セイシェル、タンザニア、コートジボワール)で大統領選挙が実施された。18日のギニアでの大統領選挙では、アルファ・コンデが三期目の当選を決めた。二期目途中に憲法改正をしたため、三選禁止規定に抵触しないと主張しての出馬だが、野党側は反発し、投票日前後には混乱が見られた。31日に投票が行われたコートジボワールもまったく同じ構図で、現職のアラサン・ワタラが三期目を目指して出馬した。野党側は「積極的な選挙ボイコット」を掲げ、支持者に「市民的不服従」を呼び掛けた。ワタラの勝利は確実だが、社会的な分断はいっそう深まるだろう。

ワタラは選挙前のインタビューで、野党が混乱をあおっていると批判する一方で、自分が立候補したのは、アマドゥ・ゴン・クリバリの死去に伴う緊急措置であり、「私は自分の意思に反して候補者となったので、楽しくない」と述べている(24日付ルモンド)。アフリカ各国で三選禁止規定が反故にされる事態が起こっているが、現職大統領が権力保持を望むという理由以上に、党内での候補者選定が限定的になる構造的な要因があるように思われる。

28日に大統領選挙が実施されたタンザニアでは、現職のマグフリが84%の得票で圧倒的勝利を収めた。これに対して野党候補が不正を理由に結果受入れを拒否し、米国国務省も選挙不正があったとして懸念を表明している。同時に行われた議会選挙では、与党CCMがほとんどの議席を獲得した。従来野党が強かったダルエスサラームやアルーシャでもCCMが勝利し、不正が疑われる事態となっている。タンザニアは穏健なイメージが強かったが、マグフリ政権下でこれまでにない強権的な姿勢が目立っており、この選挙でもそれが確認された格好である。

一方、25日に大統領選挙が実施されたセイシェルでは、野党候補が勝利した。野党のワヴェル・ランカラワン(Wavel Ramkalawan)が、現職のダニー・フォール(Danny Faure)を破り、史上初めて旧唯一政党以外の野党から大統領が選出された。コロナ禍で観光業が重大な打撃を受けたセイシェルでは、現職に対する不満が高まっていたと報じられている(25日付ルモンド)。フォールは敗北を受け入れ、平和裏に政権交代が実現した。