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南スーダンにおけるSPLM再統合の動き

2019/02/06/Wed

昨年、新たな和平合意(R-ARCSS)が署名された南スーダンで、先月末からSPLM再統合に向けた動きが見られる。報道によれば、1月30日、SPLM-FD代表者は政府与党(SPLM-In-Government: SPLM-IG)に合流する意向を示した。SPLM-FDは、2013年に政府によって拘束され、その後国外に脱出した高官らによって組織されたグループであり、また、昨年R-ARCSSに署名した当事者4グループの1つでもある。
 SPLMの再統合に関しては、タンザニアがその合意プロセスを主導してきた経緯がある(アルーシャ・プロセス)。2015年に、SPLM-IG、SPLM-FD、SPLM-IOが同合意に署名し、一部FD要員が政府幹部として復帰したものの、それ以後大きな進展は見られなかった。それゆえ、今般の統合のニュースは、アルーシャ・プロセスの進展として歓迎されるべきものである。R-ARCSS履行にも良い影響を与えるように期待したい。
 他方、一部報道は、SPLM-FDのメンバー間に意見の不一致がある可能性を指摘しており、これが事実であれば新たな分裂が生じる不安も拭えない。SPLMが結成以降、権力者同士の取引と生存戦略の結果として離合集散を繰り返してきたことに鑑みれば、この再統合の動きに満足しない要員の今後の動向には注意を払う必要がある。同国の情勢については、R-ARCSSの合意枠組みに含まれない反政府勢力と政府軍との戦闘行為も報告されているなど、楽観視できない状況が続いている。