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ガボンでクーデタ未遂事件

2019/01/08/Tue

7日ガボン政府は、国営放送局(RTG)を占拠した兵士2名を射殺し、7名を逮捕したと発表した。同日未明、共和国防衛隊のオンド・オビアン・ケリー(Ondo Obiang Kelly)と名乗る若い兵士が、国営放送を通じて、「国家再建委員会」(conseil national de la restauration)の樹立を宣言した。無名の兵士が主導するクーデタであった。その後、特殊部隊が放送局に突入して制圧し、事態は収拾された。ラジオ・フランス・インターナショナルやBBCの報道によれば、7日夜の段階で、リーブルヴィル市内は、多数の治安部隊が展開しているものの、平穏なようである。
 クーデタ未遂の背景には、アリ・ボンゴ大統領の健康問題がある。10月末、訪問先のサウジアラビアで脳出血により倒れた大統領は、現在も療養のためモロッコにいる。昨年12月31日に新年に向けた挨拶をテレビ放送で行ったが、言語に不明瞭なところがあり、右手が不自由な様子であったという。放送局を占拠した兵士は、「混乱からガボンを救う」ために決起したと演説で述べた。
 今回の事件の背景は不明瞭で、どの程度の組織的な支持があったのかもわからない。しかし、事件を受けて政府に対する圧力が強まり、社会の不安感が一層増大することは避けられない。選挙を含め、大統領の長期不在に対応した制度改革を検討せざるを得なくなるだろう。