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今日のアフリカ

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エチオピア

2018/03/29/Thu

3月27日、エチオピア政府与党(エチオピア人民革命民主戦線:EPRDF)は、新党首にアビィ・アフマド氏を選出した模様。同国では、与党党首が首相に就くことが続いているため、同氏が次期首相に就任する可能性が強まった。

エチオピアにおいては、先月15日にハイレ・マリアム首相が辞任表明して以来、次期首相選出のための会合が開催されてきたが、これまで選考は難航していた。一方、オロミア州、アムハラ州などの国内各地では、引き続き対政府抗議活動が行われていたため、政府は治安部隊を各地に派兵するなどの対応に追われていた。

アビィ・アフマドは、今年2月に、連立与党を構成するオロモ人民民主機構(OPDO)の党首に就いたアガロ出身のオロモ人である。アビィが首相に就任すれば、EPRDFが政権の座に就いて以来、初のオロモ人首相が誕生することとなる。

同国で多数派のオロモの人々が、この就任劇をどのように受け止め、対政府感情をどのように変化させていくかという点は注意が必要だろう。多くのオロモ人にとって、この就任が喜ばしいニュースであるのは確かだが、オロモの人々のより強い関心は、同胞者であるアビィがこれからのエチオピアをどのように導いていくかという点にあるだろう。