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今日のアフリカ

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トランプ発言に対する全米アフリカ学会の声明

2018/01/19/Fri

1月12日、トランプ米大統領がアフリカなどの国々を指して"shithole"と呼んだことに対して、全米アフリカ学会は即日批判の声明を出した。声明は、移民に対する誤った認識を指摘するもので、興味深い内容を含んでいる。米移民局の統計によれば、外国で生まれた人口に占めるアフリカ生まれの割合は4%に過ぎないが、彼らの教育水準は平均を大きく上回る。学士号を持っている割合(すなわち大学卒業者)でみると、移民平均では27.6%だが、アフリカ出身者は41.5%に達する。例えば、ナイジェリア出身者の学士号取得率は60.9%である。学会声明は、ホワイトハウスに対して、アフリカ系移民が米国にもたらした偉大な貢献を政府内に周知するよう促している。なお、米国のアフリカ人移民に関しては、昨年アジア経済研究所の『アフリカレポート』に石井洋子氏(聖心女子大学)が論考を寄せ、同様の事実を指摘している(「『過去』と『未来』を生きる人びと―在米ギクユ人の仕事を通して」『アフリカレポート』No.55)。