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今日のアフリカ

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コートジボワール

2018/01/11/Thu

1月9日、第2の都市ブアケの軍キャンプで衝突事件発生。対立するグループの間で、重火器や機関銃を用いた激しい衝突となった。コートジボワールでは、昨年5月にも給与をめぐる不満から兵士が反乱を起こすなど、軍の統制が懸念される状況になっている。ルモンド紙によれば、国軍は12月末に1000人程度の動員解除を行った。その前の段階で、一般兵士数が2万3千人(うち元反乱勢力が1万3千人)、将校数が1万5千人とのことである。内戦の影響で元反乱勢力がほぼ半分を占める構成となっており、国軍内に深刻な亀裂があることが予想される。加えて、通常の軍の場合、両者の割合は7割対3割程度だとのことなので、将校が肥大化した組織であると言える。内戦後、DDR(武装解除・動員解除・社会統合)やSSR(治安部門改革)を通じて軍の統合を進めることが理想だが、それがうまく進んでいないことが今回の衝突の背景にあると思われる。