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今日のアフリカ

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DRC。チセケディの葬儀

2018/04/24/Tue

DRコンゴがザイールと呼ばれていた時代から長く野党の指導者だったエチエンヌ・チセケディは、2017年2月にブリュッセルで死去した。しかし、遺体の埋葬をめぐって政府、UDPS、チセケディの遺族の間で思惑が交錯し、葬儀が行えない状態が続いている。4月23日付ルモンド紙によれば、三者間で合意が成立し、葬儀実行委員会を設置するとの共同声明が21日に発表された。野党、遺族側はチセケディが長く暮らしたキンシャサ市リメテ地区に霊廟を建設するとの要求を取り下げ、同市郊外のンセレ地区にある家族の所有地に埋葬することになった模様。チセケディの遺体をキンシャサに移送し、DRCの国会が開催される人民公会堂(Palais du peuple)で弔問のために公開されるとのことである。チセケディの葬儀は、政府、野党UDPS、そして遺族の思惑が絡んで、長く棚上げ状態にある。今回の動きが政府・野党間の対話進展を示すものかどうかは不明だが、懸案の一つが解決へと動き出したと評価できるのかもしれない。葬儀日程などは近日中に発表されるとのことで、まずはそれを待つ必要がある。