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今日のアフリカ

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河野外相のアフリカ訪問

2019/05/08/Wed

毎年、ゴールデンウィークは閣僚外遊の時期となる。しかし、今年は連休の真ん中に天皇陛下の御譲位と御即位があり、国を離れる日程作成は容易でなかったと思われるが、安倍総理や河野外相が海外訪問している。欧米中心の安倍総理に対し、河野外相はアフリカを訪問した(5月2日~6日)。訪問国はアンゴラ、南スーダン、エチオピア(訪問順)であった。アンゴラは長期政権終焉後の新たな体制の国、南スーダンは和平プロセスの進展に期待がもたれている国、エチオピアはAU本部の所在国、ということでそれぞれ特色のあるところである。

今回の訪問については、外務省公式ウェブサイトの「河野外務大臣のアンゴラ、南スーダン及びエチオピア訪問」に記されているが、二国関係では、アンゴラとエチオピアでは投資協定が交渉されており、これは経済関係を進める上で重要な投資環境整備案件となっている。南スーダンでは2017年の自衛隊南スーダン派遣施設隊の活動終了以降も司令部要員配置が継続され、また、JICA邦人職員の常駐も2018年から再開され、和平と協力関係が重視されている。アンゴラとは今回の外相会談で、地デジ日本方式の導入の話が出ている。過去、アンゴラによって反故にされたこの案件が再び表舞台に出てきたということである。果たして実現するのか・・・今後の交渉に期待したい。