今、アンゴラのエネルギー・水大臣が来日している。石油一辺倒から経済多角化に移行しようとしている国にとってエネルギー問題は重要であり、この大臣の役割は大きい。原油価格の下落に苦しむものの、サブサハラ第3位の経済力、アフリカで1、2位を争う産油能力を有する国の潜在力は大きい。
12月11日には、JICA主催で同国の電力セクター・セミナーが行われた。この国の電化率は30%である。国の経済力にしては低すぎる。今回のセミナーでは、日本側で作成した電力マスタープランが大臣に引渡された。この国が取り組む多角化は経済多角化のみではない。パートナー国の多角化も重要である。電化では中国の存在感が高いが、日本がパートナーとして、特に南部地域において活躍できる可能性は高い。
アンゴラは、超長期政権の終焉を経て新政権が動き出してから、まだ1年である。今回の大臣の来訪が新たな二国間関係構築の機会になることに期待したい。