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今日のアフリカ

マリで村が襲撃され137人が死亡

2019/03/25/Mon

23日、マリ中部にて、銃などで武装した集団により牧畜民フルベの村が襲撃された。国連によると、女性や子どもを含む134人が死亡、55人が負傷したことが25日までにわかっている。この地域では、土地や水をめぐって農耕民ドゴンと牧畜民フルベが対立することが多く、これまでも衝突を繰り返していた。犯人はまだ明らかになっていないが、武装した農耕民のグループによる襲撃とみられている。またユニセフは、2017年以降、マリ中部における不安の高まりが子どもへの暴力(殺害や狙撃など)の増加へとつながっていることを指摘している。マリ政府は、市民を保護し、社会的な一体性を生み出すための条件を整え、国の和解を促す取り組みを引き続き進めていく意向を示している。マリには約300万人のフルベが生活しているとされる。
 マリ中部を含む西アフリカ・サヘル地域は、急激な人口増加による農地面積の縮小や気候変動(降水パターンの変化など)の影響により、飢餓や貧困が慢性化している。マリの周辺諸国でも、雨季には牧畜民のフルベやトゥアレグが放牧地をめぐって農耕民との衝突を繰り返しており、近年では死傷者がでる事例もみられるようになってきている。