11月1日、南アのTito Mboweni財務相は、ニューヨークで開催された投資家向けのイベントで、国営企業の南ア航空(SAA)について、もはや閉鎖しか道はないと述べた。SAAは赤字が続いており、この5年間に政府から20億ドルの支援を受けてきた。既に航路の縮小を進めており、Vuyani Jarana社長は、解雇を含めてあらゆる緊縮政策をとると言明している。財務相の発言には労働組合に対する牽制の意味があるとの指摘もあり、真意を見極める必要がある。それでも同発言は、就任以来SAAを再生させると述べてきたラマポサ大統領の方針に疑問を呈した格好となった。1日付ファイナンシャルタイムズによれば、SAAの経営は、前総裁Dudu Myeniの下で悪化した。前総裁はズマ前大統領の友人で、私的な利害ばかりを優先した経営だったとして野党から批判を受けている。ズマ時代の遺産がここでも問題になっている。
今日のアフリカ
南アフリカ航空(SAA)の経営危機
2018/11/04/Sun