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今日のアフリカ

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ルワンダ、ブルンジ間国境封鎖

2024/01/20/Sat

 1月11日、ブルンジはルワンダとの国境封鎖を発表した。理由は、ルワンダがブルンジの反政府武装勢力RED-Tabaraの活動を支援しているというものである。ルワンダ側は、ブルンジの非難を「一方的なもの」だとして受け入れていない。
 ルワンダ・ブルンジ間の国境は、2015年のブルンジにおける政治混乱と両国関係悪化に伴って封鎖され、2022年に再開されたばかりだった。
 背景にあるのは、昨年12月22日、RED-Tabaraがブルンジ西部を攻撃して20人を殺害した事件である。12月末、ブルンジ大統領のンダイシミエは、ルワンダが反乱軍を支援したと非難していた。
 RED-Tabaraはコンゴ民主共和国南キヴ州に本拠を置き、500~800人の兵力を有している。12月の攻撃について犯行声明を発する一方、どの国からも支援を受けていないとも主張していた。
 コンゴ民主共和国とルワンダとの緊張もじりじりと高まっている。16日には、ルワンダ領内に侵入したコンゴ兵2名を逮捕し、抵抗した1名を射殺したと発表した。最近にコンゴ軍は、中国製ドローンを使ってM23に空爆を加えており、17日にはM23の司令官2名の殺害を発表した(17日付ルモンド)。
 コンゴ民主共和国東部とルワンダ、ブルンジは、国境を挟んで互いに反政府武装勢力を抱える関係にある。それによって、紛争と政治的不安定化が連鎖している。
(武内進一)