複数の報道によれば、28日、反政府勢力ティグレ人民解放戦線(TPLF)側が北部ティグライ州の州都メケレを奪還した。一方、エチオピア政府軍は同日、一方的に停戦を宣言した。「農民が平和裏に耕作できるよう、人道支援が届くよう、反乱軍側が平和への道に戻るよう」、耕作期の終わりまで停戦するという(28日付ルモンド)。昨年11月4日に軍事衝突が発生して以来ティグライ州では内戦状態が続いており、メケレは11月28日に政府軍側が制圧していた。
厳しい報道規制のために内戦の実態は明らかになっていないが、TPLF側によるメケレの奪還は紛争の転換点となるであろう。少なくとも、この紛争が短期的、軍事的に解決できないことは、既に明白である。