1月16日付のBBCの報道によれば、ウガンダ選挙管理委員会が総選挙の結果を発表し、現職のヨウェリ・ムセヴェニ大統領が勝利を宣言した。
選挙管理委員会の発表によれば、総選挙では有権者1800万人のうち57%が投票した。大統領選については、与党、国民抵抗運動(NRM)の党首であるムセヴェニ氏が59%の票を獲得し、6期目の大統領に選ばれた。一方、野党、国民統一プラットフォーム(NUP)から出馬したロバート・チャグラニ(芸名:ボビー・ワイン)氏は35%にとどまった。その他の対立候補はいずれも5%未満の票しか獲得しなかった。
今回の選挙に対して、ムセヴェニ氏が、歴史上もっとも不正のない選挙だったと述べたに対して、チャグラニ氏は、不正選挙が行われたと主張し、インターネット回線が戻れば、その証拠を公開するとしている。彼によれば、軍が「ムセヴェニ票」(事前にムセヴェニ氏にチェックを入れた票)を人々に配って投票させるという細工が行われたという。
ウガンダ政府は、投票日の前日から国内全土でインターネットを遮断しており、投票日の当日には、警察が、チャグラニ氏の自宅を包囲し、メディアが彼と接触できないようにしている。今後、チャグラニ氏が、彼が主張する不正選挙の証拠を公表するかどうかは不明である。このまま選挙管理委員会の発表が覆ることがなくても、NUPが、これまで野党第一党であった民主改革フォーラム(Forum for Democratic Change: FDC)に代わり、国会でのプレゼンスを増すことは確実とみられる。