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今日のアフリカ

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マリにおける国連ミッションの支援状況

2018/11/20/Tue

2018年11月19日のアルジャジーラの報道によると、マリ北部におけるアルカイダ系武装勢力による攻撃は増加傾向にあり、特にマリで活動する国連ミッション(MINUSMA)を対象とした攻撃が増加している。10月28日にはマリ北部と中部で2度攻撃があり、2人の国連平和維持軍が死亡、複数の負傷者が出た。2015年には政府と武装勢力のあいだで平和協定が調印されており、MINUSMAは戦争への参加は意図しておらず、平和維持軍として活動するものとしているが、北部・中部ではMINUSMAを対象とした攻撃が続いている状況にある。

現在、MINUSMAは1万2000人の兵士および警察を配備し支援活動を実施している。しかし、MINUSMAを対象とした攻撃が続いていることから、ほかの援助機関による支援活動との間に差が生じているとが指摘されている。MINUSMAはこの差を埋めるため、武装勢力の攻撃をかいくぐって農業インフラプロジェクトや学校支援などをおこなっているが、地域住民はこの支援について、目には見えるが十分ではないと評価している。MINUSMAは今後、自己の防衛と支援活動についての方針を再検討していく必要があるであろう。