8月14日付ルモンド紙は、12日にサミール・アミンが死去したと報じた。アミンは1931年カイロ生まれ。父親はエジプト人、母親はフランス人で、双方とも医者であった。幼少期から青年期にかけてエジプト北部、地中海沿岸の街ポートサイードで暮らす。父が貧困層に無償で医療を提供するなど、社会的問題意識の強い家庭に育った。主としてフランスで教育を受け、博士論文『世界的規模での資本蓄積』は1970年に公刊されると、世界的な評価を得た。長くダカールの経済開発・計画アフリカ研究所(IDEP)所長を務める。カルドーソやウォーラーステインらとともに、従属論、世界システム論の代表的な論者。14日のラジオ・フランス・インターナショナルのアフリカ向けニュースでは、彼の死がトップで報じられた。
今日のアフリカ
サミール・アミン死去
2018/08/16/Thu