6月7日、ブルンジのンクルンジザ大統領は、2020年の選挙に出馬しないと発表した。ブルンジでは5月に憲法改正レファレンダムが実施され、ンクルンジザは2034年まで大統領の座に留まることが可能になっていた。新憲法を発布した直後にンクルンジザが次期選挙へ出馬しない旨を明らかにしたことで、国内外に驚きが広がっている。ブルンジは、2015年以降、ンクルンジザの三選問題をめぐって政治状況が混乱し、事実上の紛争状態に陥っている。今回の憲法改正は、自身の三選を正当化するとともに、今後も大統領の座に留まることを意図したものと受け取られてきただけに、不出馬表明をどこまで信じることができるかは不透明である。しばらくは注意深い観察が必要である。
今日のアフリカ
ブルンジ大統領の不出馬宣言
2018/06/08/Fri