• アクセス
  • English
  • 東京外国語大学

今日のアフリカ

今日のアフリカ

ナミビアビール、ケニア市場へ再参入

2025/02/28/Fri

 ナミビア・ブリュワリーズ・リミテッド(NBL)は、17日、主力製品のウィントフックビールをケニア市場で発売することを発表した。同社がケニア市場に参入を試みるのは、2010年に続いて2度目となる。

 会見においてNBLのマネージングディレクター、ヴァルデマール・フォン・リエレス氏は、ケニア市場への参入は、NBLのプレゼンスを高め、輸出を通じて成長を促進するというより広範な戦略の一環であると述べた。加えて、同氏は、NBLのケニアへの進出は、単に事業の成長だけではなく、地元のパートナーとの永続的な関係を構築し、ナミビアのビール文化の文化的活力に貢献することでもあると述べている。

 ケニアにおいては、ディステルグループの子会社であるケニア・ワインエージェンシーズ・リミテッド(KWAL)が流通パートナーになる。KWALは、オランダのビール醸造会社ハイネケンが過半数を所有している。ハイネケンは2023年に、特別目的会社であるハイネケン・ビバレッジ・ホールディングスを通じて、ディステルとNBLを買収していた。NBLは当初、東アフリカ・ブリュワリーズ・リミテッド(EABL)を通じてケニアで販売していたが、パートナーシップは2016年に終了した。

 NBLは、1920年にドイツ人ビジネスマン2名が財政難に陥っていた南西アフリカ(現ナミビア)の4つの小規模醸造所を買収して設立されたビール醸造所である。ナミビアの首都ウィントフックに拠点を置く。同社ウェブサイトによると、輸出国は18か国(うちアフリカ諸国は10か国)である。(宮本佳和)

クラウドファンディングへのご協力ありがとうございました。引き続き、現代アフリカ教育研究支援基金へのご協力を呼びかけています。