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今日のアフリカ

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韓国・アフリカビジネスサミット

2024/06/07/Fri

 6月4日~5日、韓国・アフリカビジネスサミットがソウルで開催された。ビジネスを明示的に中心に据えたこのサミットでは、とりわけアフリカの鉱物資源へのアクセス確保が強調された。
 韓国は、盧武鉉政権(2003-08年)にアフリカとの関係深化に本格的に取り組み始め、2006年から韓国・アフリカ経済協力閣僚会議(Koafec)を開催してきた。これまでに7回開催され、2023年の釜山会議では、2年間で60億ドルの資金提供が表明された。
 今回はサミットとして、閣僚級から国家元首級に格上げしての会議開催であった。アフリカ48ヵ国が参加し、ルワンダのカガメ、タンザニアのハッサンなど20人以上の国家元首がソウル入りした。
 2022年の韓国の対アフリカ貿易額は204.5億ドルで、中国の2570億ドルには遠く及ばないものの、日本の240億ドルとほぼ肩を並べる水準である(5日付ルモンド)。
 サムソンやLGなど韓国企業にとって、バッテリーや半導体製造のためにアフリカの鉱物資源は必要不可欠である。ビジネスサミットへの格上げには、経済界からの強い要望があるようだ。
(武内進一)