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今日のアフリカ

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ナミビアにおけるLGBTQIA+とメディア報道

2024/11/30/Sat

ナミビアのNPO法人(NID)は、24日、LGBTQIA+についての包括的な報道に関するワークショップをメディア関係者向けに開催した。

このワークショップは、「包括的な表現のためのメディアのエンパワーメント―ナミビア・ハウスからの洞察」というテーマで開催された。性的およびジェンダーの多様性の声と物語を広め、全市民に対する尊厳の必要性を強調することを目的としている。

NID(Namibia Institute for Democracy)はワークショップに先立ち、10月12日に「ナミビア・ハウス―LGBTQIA+の人びとための包括的な空間の構築(The Namibian House: Building Inclusive Spaces for LGBTQIA+ Persons)」を出版している。この本は、アフリカにおける植民地主義と同性愛嫌悪の促進、アフリカのレズビアン、ゲイ、バイセクシュアル、トランスジェンダー、クィア、LGBTQI+運動、そして今日のナミビアにおけるLGBTQI+の人びとの権利に影響を与えている法的枠組みについて扱っている。その中で、メディアが世論を動かし議論を前進させる力があることを強調し、ジャーナリストがLGBTQI+の問題を敏感かつ正確に報道できるよう訓練されるべきだと提言している。

NIDのプログラムマネージャーであるヤシンタ・カスメ氏は、会見において、「この本を出版した目的は、アフリカとナミビアのLGBTQI+の人びとの物語と経験を明らかにすること、そしてメディア関係者や立法者にヘイトスピーチや差別の有害な影響について教育することである」と述べている。全文オープンアクセスで、インターネット上で閲覧可能である。(宮本佳和)

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